5.5D技術を含む3DIC設計、ソシオネクストが対応:信号遅延と消費電力を大幅に削減
ソシオネクストは、コンシューマーやAI、データセンターなどの用途に向けた3次元集積回路(3DIC)の設計に対応していく。5.5Dを含むパッケージ技術とSoC(System on Chip)設計能力を活用して、顧客に最適なソリューションを提供したいとする。
テクノロジーノードや機能が異なるチップを1パッケージに統合
ソシオネクストは2025年8月、コンシューマーやAI、データセンターなどの用途に向けた3次元集積回路(3DIC)の設計に対応したことを発表した。5.5D(2.5Dと3Dを組み合わせた技術)を含むパッケージ技術とSoC(System on Chip)設計能力を活用して、顧客に最適なソリューションを提供する。
ソシオネクストは今回、TSMCのSoIC-X 3Dスタッキングを活用したパッケージデバイスのテープアウトを完了した。このデバイスはN3(3nm)ComputeダイとN5(5nm)I/Oダイを、F2F(Face to Face)で積層している。
3DICは、複数の半導体チップを垂直に積層し、シリコン貫通ビアなどによってチップ同士を接続する。これにより単一のデバイスとして動作させることができる。3DICは高密度実装が可能となる他、信号遅延や消費電力を大幅に削減できるという。
3DICにすることで高性能かつ高品質のデバイスを実現できる。例えば、3/5/7nmといったテクノロジーノードが異なるチップや、ロジック、メモリ、インタフェースなど機能が異なる複数のチップを1パッケージに統合することが可能だ。しかも垂直方向に積層することで、高い集積密度を実現できる。
さらに、チップ同士の接続距離が短くなることで信号遅延を低減でき、帯域幅を広げることもできる。コンパクトなインターコネクトにより、消費電力の削減も可能になる。
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