「メモリとロジックの成長が顕著」25年8月の世界半導体市場は21.7％増：地域別では日本だけ減少

米国半導体工業会によると、2025年8月の世界半導体売上高は前年同月比21.7％増の649億米ドルになったという。地域別では日本のみ同6.9％減のマイナス成長になった。

[永山準，EE Times Japan]

　米国半導体工業会（SIA：Semiconductor Industry Association）は2025年10月3日（米国時間）、2025年8月の世界半導体売上高が前年同月比21.7％増の649億米ドルになったと発表した。

世界半導体市場の推移［クリックで拡大］ 出所：SIA（データ元：WSTS）

　2025年8月の世界半導体売上高は前月比でも4.4％の増加となった。SIAの社長兼CEOであるJohn Neuffer氏は「2025年8月の世界半導体市場は成長を継続し、前年を大幅に上回った。アジア太平洋および米州の売り上げが引き続き成長をけん引していて、特にメモリとロジックチップの伸びが顕著だ」とコメントしている。

　2025年8月の世界半導体市場を地域別でみるとアジア太平洋／その他が前年同月比43.1％増、米州が同25.5％増、中国が同12.4％増、欧州が同4.4％増と成長したが、日本は同6.9％減だった。前月比ではアジア太平洋／その他が6.9％増、米州が4.3％増、中国が3.3％増、日本が2.0％増、欧州が1.0％増と全地域でプラス成長した。