ソニー半導体、過去最高更新で見通しを上方修正 スマホ向け好調:「上積みの可能性も見極める」(2/2 ページ)
ソニーグループのイメージング&センシングソリューション(I&SS)分野の2025年度第2四半期(2025年7〜9月)売上高は前年同期比15%増の6146億円、営業利益は同50%増の1383億円でそれぞれ四半期実績として過去最高を更新した。モバイル向けおよびデジタルカメラ向けイメージセンサーの増収が主な要因だ。
地政学的リスク……米国生産についての見解は?
前回の決算発表直前にはAppleが米国への投資を6000億米ドルに増額する計画およびSamsung Electronics(以下、Samsung)とのチップ製造での協力を発表。併せて、SamsungがAppleのスマートフォンにイメージセンサーを供給する見込みだと一部で報じられた。
堀井氏は今回、地政学的なリスクへの対応について「引き続き、米国における生産については、品質をしっかりと担保しながら安定的な量産を自社で行うのは、 ハードルが高いと認識している」と言及。一方で、パートナーとの共同での投資など「米国での生産に向けて何かできないかということについては、まだ明確な答えはないが、引き続き検討を続けていきたい」と語った。
グループ全体でも過去最高を更新、I&SS分野がけん引
金融事業を除くグループの2025年度第2四半期業績をみると、I&SS分野および音楽分野での増収から、売上高は前年同期比5%増の3兆1079億円、営業利益もI&SS分野の増益から同10%増の4290億円と第2四半期実績として過去最高を更新した。純利益も同7%増の3114億円で増収増益だった。
金融事業を除くグループの2025年度通期予想については、売上高は前回予想から3000億円増の12兆円、営業利益も同1000億円増の1兆4300億円、純利益も同800億円増の1兆500億円にそれぞれ上方修正した。
関税の影響は前述の通り、前回の試算で想定していたI&SS分野の200億円分を除いたことで、500億円程度になっているという。
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