ニュース
8時間の4K動画を5分で伝送! 「世界最速」水中光無線通信、京セラ:「CES 2026」に出展(2/2 ページ)
京セラは、2026年1月に米国ネバダ州ラスベガスで開催される世界最大級のテクノロジー見本市「CES 2026」に出展する。同社はそれに先立ってプレス向けの説明会を開催し、水中光無線通信技術や3眼AI測距カメラなどの出展内容を紹介した。
コンパクトな3眼カメラと独自AIで半透明物体も測距
3つのレンズを備え、独自のAIを搭載した3眼AI測距カメラも紹介した。従来のカメラでは測距が難しかった対象物も高精度で認識し、産業機器を高性能化することで労働力不足の解消に貢献するものだ。
2つのカメラを用いて対象物までの距離を測定する従来のステレオカメラは、至近距離の測距や、反射/半透明物体、繰り返しパターンのある物体の測距が困難だった。
これに対して京セラは段階的に技術開発を行っていて、2024年11月には2つのレンズを備えたAI測距カメラを発表した。レンズ間の距離を近づける独自の設計によって近距離の測距に対応したほか、筐体の小型化も実現。独自のAIで反射/半透明物体にも対応した。
今回発表した3眼AI測距カメラでは、3つのレンズを使うことで複数視差の組み合わせを利用できるようになり、測距の信頼性がさらに向上した。
説明会では、京セラの3眼AI測距カメラ/京セラの2眼AI測距カメラ/他社の2眼測距カメラを比較するデモを紹介。京セラの3眼AI測距カメラでは半透明物体が鮮明に測定できていた。
同製品は、電子基板や織物など、繰り返しのパターンが見られる対象物の検査にも利用できる。また、針や糸など細く反射の多い器具が多数存在する手術現場や、果実や葉が互いに遮蔽し合う農業現場での位置測定にも貢献する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
データセンター省エネの要、光電気集積モジュールを京セラが披露
京セラは、キオクシア、アイオーコアとともに「CEATEC 2025」で、次世代グリーンデータセンター向けの光電気集積モジュール「OPTINITY」を展示した。
京セラが実海域で750Mbpsの水中光無線通信に成功、GaNレーザー用い
京セラは、京セラSLDレーザー製のGaNレーザーを搭載した水中光無線通信システムを試作し、実海域における実証実験で750Mビット/秒(bps)という世界最速レベルの高速通信に成功した。水中ドローンとの通信など次世代海洋IoTの実現に向け、通信速度をギガレベルまで高めながら、2027年までに同システムの実用化を目指す。
まるでボタン、でも平ら リアルさを追求する京セラのハプティクス技術
京セラは、独自の触覚伝達(ハプティクス)技術「HAPTIVITY」の開発に注力している。HAPTIVITYは押圧をトリガーに触感を発生させる技術で、反応速度の速さや物理ボタンのようなリアルな触感が特徴だ。2025年4月にはシグマのカメラの操作部に採用されたことを発表している。HAPTIVITYの利点や活用例、今後の展望などを開発担当者に聞いた。
「寡占状態を解消したい」 5G仮想化基地局で市場参入狙う京セラ
京セラは、AIを活用した5G仮想化基地局の開発を本格的に開始すると発表した。さらに、無線アクセスネットワークのオープン化(Open RAN)を進めるアライアンスも設立する。
5G NTN対応 海上でも山間部でもつながるLEO衛星通信端末、シャープ
シャープは「CEATEC 2025」で、5G 非地上系ネットワーク(NTN)通信に対応した低軌道(LEO)衛星通信ユーザー端末の試作機を紹介した。LEO衛星通信は現在各社が独自の通信方式で開発しているが、5G NTN通信を利用することで標準化を進められる。





