エッジAIカメラを用い製造現場の人手作業を可視化:モニタリングシステムを共同開発
村田製作所とRUTILEAは、エッジAIカメラとAIソリューションを組み合わせ、製造現場の人手作業を可視化するモニタリングシステムを共同開発し、提供を始めた。工場における作業手順や作業工数の管理を、より高度化することができる。
作業モニタリング向けに最適化されたAIカメラで素早い動作も検出
村田製作所とRUTILEAは2025年11月、エッジAIカメラとAIソリューションを組み合わせ、製造現場の人手作業を可視化するモニタリングシステムを共同開発、提供を始めたと発表した。工場における作業手順や作業工数の管理を、より高度化することができる。
製造現場では、DX(Digital Transformation)による「生産性の向上」や「人手不足への対応」が求められている。このため工程作業を可視化する要求が高まっている。例えば、人手作業を可視化するには、AIカメラによる作業モニタリングなどが有効な手法といわれている。ただ、システムを開発し運用するには、専門の知識や新たなコストが必要になるなど、課題もあった。
そこで今回、村田製作所製のエッジAIカメラと、RUTILEAが開発したAIソリューションを組み合わせたモニタリングシステムを開発。村田製作所の工場内で実証実験を行い、改良を重ねてきた。
開発したモニタリングシステムは、エッジAIカメラで各工程の作業手順や作業漏れの有無をリアルタイムに監視できる。エッジAIカメラは作業モニタリング向けに最適化されており、素早い動作なども検出が可能である。また、AIソリューションは、ノーコードでAIモデルを扱うことができる。このため、専門知識が十分でない現場の担当者でも対応可能である。しかも、AIモデルの開発は顧客の工場内で完結するため、工場内データなどを外部に持ち出す必要もなく、機密性も高い。
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![モニタリングシステムの外観[クリックで拡大] 出所:村田製作所](https://image.itmedia.co.jp/ee/articles/2512/01/tm_251201murata01_w290.jpg)