DRAM市場でSamsungが王座奪還、SK hynixは2位に 25年4Q:Counterpoint Research調べ
市場調査会社Counterpoint Researchによると、Samsung Electronics(以下、Samsung)は2025年第4四半期(10〜12月)、DRAM売上高で過去最高の192億米ドルを記録し、SK hynixを上回り4四半期ぶりにDRAM市場でトップになったという。
市場調査会社Counterpoint Researchによると、Samsung Electronics(以下、Samsung)は2025年第4四半期(10〜12月)、DRAM売上高で過去最高の192億米ドルを記録し、SK hynixを上回り4四半期ぶりにDRAM市場でトップになったという。
Samsungは、2025年第4四半期の速報値において売上高が93兆ウォン(633億米ドル)、営業利益が20兆ウォン(136億米ドル)と大幅な伸びを示した。Counterpoint Researchによると、Samsungのメモリ部門の売上高は前四半期比34%増で、過去最高の37兆4000億ウォン(259億米ドル)だったという。これは、同社全体売り上げの40%に達する。
Counterpoint Researchは、SamsungのDRAMセグメントの売上高が27兆7000億ウォン(192億米ドル)、NANDセグメントの売上高が9兆7000億ウォン(67億米ドル)でいずれも市場トップになったと説明。DRAM市場ではSK hynixを上回り4四半期ぶりに首位を奪還する形で「これはサーバ需要の衰えない強さによって、コモディティメモリの価格が急騰したことが主な要因だ」と説明している。
Samsungの事業別の実績を見ると、スマートフォン部門はコスト負担の増加によって利益が予想を下回った一方、メモリ売り上げの爆発的な伸長がそれを十分に補い、同社業績を最高水準へ押し上げた。Counterpoint Researchは「次の四半期にかけても、Galaxy S26シリーズの発売が間近であることに加え、NVIDIAによるSamsungのHBM4の認定が成功する見込みで、発表は1月15日頃と予想されていることから、勢いはさらに加速すると見込まれる」としている。
Counterpoint ResearchのシニアアナリストJeongku Choi氏は「Samsungは正式に復活した。同社は、現在のサーバ中心の需要トレンドに合わせてコモディティDRAMの供給を巧みに整合させている。さらに、先端1cノードおよび4nmロジックプロセスをHBM4に戦略的に統合することで、ハイエンド顧客が求める優れた速度と熱管理性能を実現している」などとコメントしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
王者SK hynixは16層HBM4「初公開」でアピール、競争過熱のメモリ業界
競争が激化するHBM市場。今回のCESでは、同市場で現在『王者』の座にいるSK hynixが、開発中の16層HBM4の実物および主要スペックを初公開し、そのリードを印象づけました。
CESで繰り広げられたHBM4開発競争 Samsungも巻き返しアピール
「CES 2026」では、メモリ大手3社が手掛ける広帯域メモリ(HBM)の最新技術「HBM4」に注目が集まった。長らくSK hynixに後れを取っていたSamsung Electronicsも巻き返しを図っている。
ケイデンス、チップレット開発期間の短縮に向けエコシステム構築
ケイデンスは、フィジカルAIやデータセンター、高性能コンピューティング(HPC)などに向けたチップレットの開発期間を短縮するための「パートナーエコシステム」を発表した。Samsung FoundryやArmらと協業し、Cadence Physical AIチップレットプラットフォームをベースとした「事前検証済みチップレットソリューション」を提供していく。
MicronがPSMCの工場買収を画策? 中国CXMT躍進……メモリ業界の最新動向
2025年にはAIが技術分野において大きな注目を集めたが、新年を迎え、本質的にAIブームとの関係が深い業界もその存在感を示しつつある。AIデータセンターで普及している広帯域メモリ(HBM)デバイスを手掛けるDRAMメーカーは、ファブの生産能力獲得に奔走していて、それが地政学的な緊張によってさらに困難な問題になってきている。
DRAM契約価格さらに55〜60%上昇へ 2026年1〜3月
台湾の市場調査会社TrendForceによると2026年第1四半期(1〜3月)、従来型DRAMの契約価格は前四半期比55〜60%上昇する見込みだという。従来型DRAMは2025年第4四半期にも同45〜50%の上昇を見せていた。
2026年のHBM市況、カギを握るのは最新世代「HBM4」
2025年8月に開催された「FMS(the Future of Memory and Storage)」の一般講演を紹介するシリーズ。今回はTrendForceのアナリストであるEllie Wang氏の講演を取り上げる。広帯域メモリ(HBM)の生産能力や容量、価格を予測する。
![2025年第4四半期のメモリ市場トップ3社の売上高[クリックで拡大]](https://image.itmedia.co.jp/ee/articles/2601/13/jn2026113samsung001.jpg)