目指すは卓上サイズ 「国産初」半導体量子コンピュータ実機が登場:SEMICON JAPAN 2025
半導体量子コンピュータの開発などを手掛けるblueqatは「SEMICON Japan 2025」の「量子コンピューティングパビリオン」に出展し、「国産初」(同社)だという半導体量子コンピュータ実機の展示などをおこなった。
2030年までの100万量子ビットを目指す
半導体量子コンピュータの開発などを手掛けるblueqat(ブルーキャット)は「SEMICON Japan 2025」(2025年12月17〜19日、東京ビッグサイト)の「量子コンピューティングパビリオン」に出展し、半導体量子コンピュータ実機の展示などをおこなった。
現在、研究が進められている量子コンピュータには、超伝導やイオントラップ、光、半導体など、いくつかの方式が存在する。半導体方式は、シリコン内に閉じ込めた電子に外部から磁場をかけ、電子スピンを制御し、量子ドットとして用いる。
blueqatの担当者によると「半導体量子コンピュータは、開発や製造において既存の半導体技術を活用できることが強みだ。微細化技術を多量子ビット化や小型化に転用できることに加え、量子チップ(QPU)とCPU、GPUなどを1つのSoC(System on Chip)に統合し、システムを1チップに集積することもできる」という。
動作には極低温の環境が必要だが、超伝導方式が0.01ケルビン単位の極低温が求められるのに対し、前述したSoCは1〜3ケルビン程度での動作を想定する。温度条件が比較的シビアではないため、冷却機構の小型化もしやすいとする。
今回、ブースでは「国産初」(同社)だという半導体量子コンピュータの実機を展示。単一電子トランジスタと既製品の医療用冷凍機で構成されていて、0.3ケルビンの動作温度で、1桁数の量子ビットの生成が可能だという。
「blueqatでは2030年までに100万量子ビット実現に向けて開発を進めている。海外を見ると、デスクトップサイズの半導体量子コンピュータも登場している。今回の展示機は性能を優先するために大型サイズで作っているが、将来的にはデスクトップサイズへの小型化も視野に入れている」(blueqat担当者)
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