ニュース
0.2mm厚の高電圧対応絶縁シート開発、住友ベーク:耐トラッキング性は800V相当
住友ベークライトは、厚みが0.2mmと極めて薄く耐トラッキング性に優れた「絶縁用難燃ポリカーボネートシート」を開発した。電動車(xEV)用のオンボードチャージャーや駆動用インバーター、産業機器用の高電圧電源装置などにおける絶縁材料として提案していく。
xEVのオンボードチャージャーや駆動用インバーターなどに提案
住友ベークライトは2026年1月、厚みが0.2mmと極めて薄く耐トラッキング性に優れた「絶縁用難燃ポリカーボネートシート」を開発したと発表した。電動車(xEV)用のオンボードチャージャーや駆動用インバーター、産業機器用の高電圧電源装置などにおける絶縁材料として提案していく。
xEVなどでは800V級の高電圧システムに移行する動きが強まっている。こうした中、電装機器では発熱対策や小型軽量化への対応が不可欠となっている。このため、絶縁材料にも、薄肉化と高い安全性の両立が求められているという。
新たに開発した絶縁用難燃ポリカーボネートシートは、PFAS(有機フッ素化合物)フリーでノンハロゲン難燃処理を行うことによって、環境負荷を軽減しつつ耐熱性を高めた。具体的には、厚み0.2mmで800V相当の耐トラッキング性を実現した。UL94規格に基づく難燃グレードはV-0相当(0.2mm)で、連続使用温度は140℃。しかも、量産品のVHFシリーズと同様に、打ち抜きや曲げ、真空成形などさまざまな加工方法に対応できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
住友ベークライト、中国に半導体封止材の新工場
住友ベークライトは、中国における半導体封止材の生産拠点である「蘇州住友電木」で新工場が完成し、竣工式を行った。2025年より本格量産を始める予定。
酸化ガリウムデバイス向け4インチウエハー量産へ
FLOSFIAは、酸化ガリウム(α-Ga2O3)パワー半導体デバイスの量産化に向けて、4インチウエハーの製造技術に関する実証を完了するとともに、試作したショットキーバリアダイオード(SBD)を用い、製品の信頼性についても改善されていることを確認した。
高純度鉛線の一部を曲げて「熱ダイオード」を作製
東京都立大学は、純度が極めて高い鉛線(超伝導体)の一部を曲げるだけで熱流を制御できる「熱ダイオード」を開発した。今回の実験では2倍を超える熱整流比を観測したが、材料や曲げ方を最適化すれば、さらに高い熱整流比が得られるとみている。
「ガラスの弱点」克服するコア基板 FICTが展示
FICTは「SEMICON Japan 2025」で、次世代半導体パッケージ向けのガラスコア基板「G-ALCS(Glass All-Layer Z-connection Structure、ジーアルシス)」を参考出展した。薄いガラスを何枚も接着して多層化することで、反りやセワレを抑えられる。
ガラスコア基板の加工に適したポリイミドシート、東レ
東レは、次世代半導体パッケージに用いられるガラスコア基板の加工に適した「ネガ型感光性ポリイミドシート」を開発した。再配線のための微細加工と貫通ビア電極(TGV)の樹脂充填を同時に実現でき、加工工程の短縮とコスト削減が可能になる。
カラーフィルター微細化に貢献 富士フイルムのKrF露光対応材料
富士フイルムは2025年12月9日、イメージセンサー用カラーフィルター材料の新製品を発売した。「世界初」(同社)のKrF露光対応品で、銀塩写真の技術を応用して微細化、高感度化を実現したという。
