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ルネサスが6年ぶり最終赤字 Wolfspeed再建支援響く:26年は「モデレートな成長見込む」(2/2 ページ)
ルネサス エレクトロニクスの2025年12月期通期の業績(GAAPベース)は売上高が前年比2.0%減の1兆3212億円、営業利益が同218億円減の2012億円、当期純損失は518億円で赤字となった。通期業績が赤字となるのは2019年以来6年ぶりだ。米Wolfspeedの再建支援などで計上した2376億円の減損損失が響いた。
今後は生産拡大に向けた設備投資を予定
2025年第4四半期の在庫状況は、自社在庫は増加し、販売チャネル在庫は減少した。2026年第1四半期は、需要の回復を見据え、自社在庫の仕掛品/完成品、チャネル在庫のいずれも直前四半期比で増やす計画だ。また、自社在庫のDOI(Day of Inventory)の目標はこれまで120日としていたが、今後は需要増や生産リスクに備えて150日に更新する。
2025年第4四半期の前工程稼働率は、想定より上振れて約50%だった。2026年第1四半期は若干の増加を見込む。設備投資については、第1四半期はキャパシティー拡大に向けた投資を予定している。
2026年第1四半期の業績(Non-GAAPベース)は、増収増益を見込む。売上高は前年同期比21.4%増の3750億円、営業利益率は同4.9ポイント増の32.0%と予想する。
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