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JDI、車載ディスプレイ事業分割を中止「中長期的に最善」:業績への影響は軽微
ジャパンディスプレイが、車載ディスプレイ事業に関する権利義務を承継させる新会社「AutoTech」を設立する計画を中止すると発表した。
ジャパンディスプレイ(JDI)は2026年3月12日、同社の車載ディスプレイ事業に関する権利義務を承継させる新会社「AutoTech」を設立する計画の中止を発表した。同計画は2025年5月に発表したもの。当初は同年10月1日付での設立としていたが、同年9月には2026年4月1日付へと延期していた。
JDIによると、同計画は車載ディスプレイ事業における意思決定の迅速化を目的としたものだったが、公表後の事業環境や経営状況の変化を踏まえると、一体的に事業運営することで、柔軟な生産対応やリソース活用を通じた成長機会を最大化できると判断したため中止に至ったという。「新設分割を中止することが、中長期的な企業価値の向上のために最善」だとしている。
定時株主総会などでの承認を得るため、新設分割の効力発生日を2026年7月1日に延期することもあわせて決議した。JDIは「本決定が2027年3月期の連結業績に与える影響は軽微だ。今後も、車載分野をディスプレイ事業における重要な事業領域と位置付けて注力し、BEYOND DISPLAY戦略を着実に推進する」としている。
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