この記事は、2026年3月16日発行の「電子機器設計/組み込み開発 メールマガジン」に掲載されたEE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。
※この記事は、「電子機器設計/組み込み開発 メールマガジン」をお申し込みになると無料で閲覧できます。
「再編待ったなし」のパワー半導体業界
ここ数年、パワー半導体を手掛ける国内メーカーの再編を予感させる報道が相次いでいます。2023年にはロームと東芝デバイス&ストレージがパワー半導体の製造で、2024年には富士電機とデンソーが炭化ケイ素(SiC)パワー半導体の製造で連携することが発表されました。2026年3月6日には、デンソーによるロームの買収提案が報じられ、大きな波紋を広げたことはご存じの通りです。
そして2026年3月12日には日経新聞が「ロームと東芝が、電気自動車(EV)やデータセンターの電力制御に使うパワー半導体事業を統合する交渉に入った」と報じました。これを受け、ロームは同年3月13日、同報道がロームが発表したものではないことと、東芝とはパワー半導体統合の選択肢も含め、半導体事業の連携強化に向けて協議中だとするコメントを発表しています。
報じられている一連の動きがどう着地するのかはまだ分かりません。ですがグローバルでの競争環境を見れば「再編待ったなし」の状況にも思えます。これは特に、SiCパワー半導体を手掛けるメーカーにおいて切実だと感じます。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
ロームとデンソー、東芝、三菱電機……国内パワー半導体再編の行方
デンソーがロームに対して買収提案を行った――。2026年3月6日、日本経済新聞が報じたこのニュースは、国内パワー半導体業界に大きな波紋を広げました。
極限環境に挑む「SiCのLSI」 目指すは原発事故処理や金星探査
次世代パワー半導体材料として活用が進む炭化ケイ素(SiC)だが、その応用先はパワー半導体のみにとどまらない。高温動作や耐放射線性といったシリコン(Si)を大きく上回る特性を生かし、極限環境で動作するLSIへの応用に向けた研究が進んでいる。SiC LSIの利点や実用化に向けた研究動向について、広島大学 半導体産業技術研究所 教授 黒木伸一郎氏に聞いた。
SiCの20年 ウエハーは「中国が世界一」に、日本の強みは何か
次世代パワー半導体材料として注目度が高まる炭化ケイ素(SiC)。SiCパワーデバイスの研究開発は2000年代以降、飛躍的に進展してきた。SiCのこれまでの研究開発やパワーデバイス実用化の道のり、さらなる活用に向けた今後の課題について、京都大学 工学研究科 教授 木本恒暢氏に聞いた。
25年Q4の半導体企業ランキング、キオクシアが13位に上昇
Semiconductor Intelligence(以下、SI)は2026年2月26日、WSTS(World Semiconductor Trade Statistics/世界半導体市場統計)や半導体メーカー各社のデータを基に、2025年第4四半期の半導体市場の推移や売上高ランキングなどをまとめたレポートを発表した。中でもSamsung Electronics、SK Hynix、Micron Technology、キオクシア、Sandiskら主要メモリメーカー5社は平均27%と高い成長を果たしている。