25年Q4のESD業界は2桁成長、売上高55億ドル規模に:米州とAPACで前年同期比2桁成長
SEMIによると、2025年第4四半期(Q4)における電子システム設計(ESD)業界の売上高が、前年同期比10.3%増の約55億米ドルになったという。地域別では米州とAPAC(アジア太平洋)が前年同期比で2桁成長となった。
2025年Q4は全ての製品カテゴリーで売上高が増加
SEMIは2026年4月13日(米国時間)、2025年第4四半期における電子システム設計(ESD)業界の売上高が、約55億米ドルになったと発表した。2024年第4四半期に比べ10.3%の増加となる。地域別では米州とAPAC(アジア太平洋)が前年同期比で2桁成長となった。
発表したデータは、SEMI技術コミュニティのESD Allianceが発行した最新の電子設計市場データ(EDMD)に基づいたものだ。このレポートでは、「製品およびアプリケーションカテゴリー別」と、「地域別ESD製品およびサービス」について四半期ごとの売上高や調達額をまとめている。
ESD業界全体の売上高では、2024年第4四半期の49億5520万米ドルに対し、2025年第4四半期は54億6630万米ドルで2桁成長となった。直近4四半期の移動平均は、その前の4四半期に比べ10.1%増加した。
製品およびアプリケーションカテゴリー別の売上高では、「コンピュータ支援エンジニアリング(CAE)」が18億8740万米ドルで、前年同期に比べ5.0%増加した。4四半期移動平均は5.6%増である。「ICフィジカル設計および検証」は、7億7720万米ドルで前年同期比2.6%減少した。4四半期移動平均は5.1%の減少だ。
「PCBおよびマルチチップモジュール(MCM)」は、前年同期比1.8%増の4億8460万米ドルとなった。4四半期移動平均は4.5%増だ。「半導体知的財産(SIP)」は前年同期比18.3%増と大きく伸びて20億8320万米ドルとなった。4四半期移動平均も17.4%増加した。「サービス」も好調で、前年同期比19.6%増の2億3390万米ドルとなった。4四半期移動平均は15.6%の増加だ。
ESD製品およびサービス四半期調達額、日本は減少
地域別ESD製品およびサービスの四半期調達額は、米州が24億7350万米ドルで、地域別では最大の調達額になった。前年同期に比べると13.9%増加した。4四半期移動平均では10.6%の増加だ。米州に続くのがAPACで、20億5080万米ドルを調達した。前年同期比11.3%増加した。4四半期移動平均では12.6%増で、高い水準が続く。
EMEAの調達額は6億8340万米ドルで、前年同期比9.8%の増加だ。4四半期移動平均は9.4%増。日本の調達額は2億5850万米ドルで、前年同期比で18.8%の減少となった。4四半期移動平均では7.4%減だ。
SEMI EDMDレポートのエグゼクティブスポンサーであるWalden C.Rhines氏は、「EDA業界は、2025年第4四半期も引き続き力強い成長率を示した。売上高は全ての製品カテゴリーで増加している。地域別では特に、米州とAPACが2桁成長を記録した」とコメントした。
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