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1人で3台の重機を遠隔操作 IOWN APN活用で建設DXを推進:NTTと大成建設が実証(2/2 ページ)
NTTグループと大成建設は、IOWN APN(All-Photonics Connect)とローカル5G、60GHz帯無線LANを活用した環境を構築し、複数の建設重機を1台の操作卓で遠隔操作/自動制御する実証に成功した。これによって、複数重機が稼働する実際の工事現場での導入を推進し、生産性向上と技能者不足への対応に貢献する。
3人の作業を1人で 今後は大型造成工事でも実証へ
実証内容は、1人で3台の重機の遠隔操作/自動制御を切り替えながら、3台の重機を連携させた一連の工程を実施するというものだ。ダム現場での作業を想定し、油圧ショベルでの土砂の掘削/積み込み、クローラー型ダンプトラックでの運搬、ブルドーザーでの敷きならしを行った。
これは通常3人で実施する作業だが、大容量/低遅延/遅延ゆらぎなしという特徴を持つIOWN APN、高度なワイヤレス通信を占有して利用できるローカル5G、無線LANの60GHz帯版であるWiGigを組み合わせて活用することで、1人での作業が実現した。
さらに、300m程度の実証現場全体をローカル5Gでカバーしたことで、通信を途切れさせることなく位置情報を伝送し、長距離移動にも成功した。また、無線ネットワークの構築は従来1日かけて行っていたが、既設のLAN区間をWiGigで代替することで、構築時間を約1時間にまで短縮したという。
この実証の成果を踏まえて両社は、2026年度中に大型造成工事などの現場での実証を予定する。2027年度には大成建設が取り組むダムの堆砂対策への適用を目指す。
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