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村田製作所、25年度は売上高が過去最高 データセンター向けは70%増:26年度もMLCCと電源で成長狙う(3/3 ページ)
村田製作所は2025年度通期の決算説明会を開催した。売上高は前年比5.0%増で過去最高となる1兆8309億円、営業利益は同0.8%増の2818億円で、営業利益率は15.4%だった。売上高はサーバ向けを中心に幅広い用途でコンデンサーが増加した。2026年度はコンデンサーと電源モジュールでデータセンター需要への対応を目指す。
ホルムズ海峡封鎖で130億円のコスト増織り込み
2026年4月時点での事業環境認識についても説明した。4月現在、中東情勢の影響でホルムズ海峡が事実上封鎖されているが、この影響としては原材料費60億円、エネルギーコスト70億円の計130億円のコスト増を業績予想に織り込んだ。一方で、同海峡封鎖による売上高減少や生産リスクは織り込んでいない。また、需要増によるメモリの供給制約も織り込んだ。
売上高に関連しては、データセンター向け需要が大幅に伸長すること、中華圏を筆頭にxEV(電動車)化が進展すること、製品価格の値下がりは緩やかになることを前提とした。
生産については、データセンター向け需要を背景に生産高が増加する見込みだ。今後の需要増に備えて在庫の積み増しも計画する。
不正アクセスによる生産販売活動への支障はなし
説明会では、2026年3月に発覚した村田製作所のIT環境への不正アクセスについても中島氏が説明、謝罪した。不正アクセスへの即時対応は完了していて、情報が漏えいした恐れのある取引先や顧客に対しては個別に相談している。同社の生産販売活動は正常に稼働していて、支障はないという。
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