検索
ニュース

東芝D&Sがパワー半導体新製品、AIデータセンター高効率化に80V耐圧NチャネルパワーMOSFET

東芝デバイス&ストレージ(東芝D&S)は、AIデータセンターや通信基地局用機器に搭載されるスイッチング電源に向けた80V耐圧NチャネルパワーMOSFET「TPM1R408RH」を開発、出荷を始めた。

Share
Tweet
LINE
Hatena

AIデータセンターなどに向けたスイッチング電源の効率を改善

 東芝デバイス&ストレージ(東芝D&S)は2026年6月、AIデータセンターや通信基地局用機器に搭載されるスイッチング電源に向けた80V耐圧NチャネルパワーMOSFET「TPM1R408RH」を開発、出荷を始めた。


TPM1R408RHの外観[クリックで拡大] 出所:東芝D&S

 新製品は、「U-MOS11-H」と呼ぶ次世代プロセスを採用した。素子構造を最適化したことで、ドレイン−ソース間のオン抵抗(RDS(ON))を最大1.4mΩ(VGS:10V)に抑えた。従来プロセスの既存製品に比べ約26%の削減となる。また、RDS(ON)とゲート入力電荷量(Q g)のトレードオフを改善した。既存製品に比べRDS(ON)×Q gを約45%低減するなど、業界トップクラスの低損失を実現した。

 さらに、スイッチング時にドレイン−ソース間で発生するスパイク電圧を低減したことで、スイッチング電源の低EMI化が可能となる。フィルターやスナバ―回路の簡素化にもつながるという。パッケージは、外形寸法が4.9×6.1×1.0mmのSOP Advance(E)を採用した。従来のSOP Advance(N)に比べパッケージ抵抗を約65%、熱抵抗を約15%それぞれ低減した。

 回路設計をサポートするため、SPICEモデル(G0モデル)に加え、高精度SPICEモデル(G2モデル)も用意した。パワー半導体の過渡特性をより正確にシミュレーションできる。東芝D&SのWebサイト内にあるオンライン回路シミュレーターを活用すれば、ブラウザ上で手軽に動作検証が行える。


左図はドレイン−ソース間のオン抵抗を比較、右図はドレイン−ソース間オン抵抗×ゲート入力電荷量の比較[クリックで拡大] 出所:東芝D&S

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る