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光照射で機能が切り替わる「分子スイッチ」を開発:紫外線に応答して構造が変化
沖縄科学技術大学院大学(OIST)は、紫外線を当てると構造が変化する「多機能化合物」を合成した。この分子は照射する光の波長に応じて構造が切り替わる「分子スイッチ」として機能する。分子エレクトロニクスやデータストレージ技術などへの応用に期待する。
環が開く反応の進行方向を制御できることも実証
沖縄科学技術大学院大学(OIST)は2026年8月、紫外線を当てると構造が変化する「多機能化合物」を合成したと発表した。この分子は照射する光の波長に応じて構造が切り替わる「分子スイッチ」として機能する。分子エレクトロニクスやデータストレージ技術などへの応用に期待する。
合成した多機能化合物は、波長285nmの光を照射すると、分子骨格が「開いた」状態となる。この開環状態(B-OH)では分子が発光する。この分子に波長325nmの光を照射すると反応が逆向きに進行し、分子は本質的キラリティーを持つ元の構造(DHB)に戻る。
互いに鏡像関係にある2つのエナンチオマー(鏡像異性体)は、左円偏光と右円偏光の吸収差を測定する円二色性(CD)スペクトルで、互いに反対のシグナルを示すという。
研究チームは、環が開く反応の進行方向を制御できることも実証した。出発分子に含まれる環に導入する置換基(側鎖)の位置を変えれば、異なる生成物を選択的に得られることが分かった。今後は、分子構造の改良に取り組み収率の向上を図る。また、開発した分子スイッチを高分子材料に組み込み、新たな機能性材料の創出を目指す。
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