この記事は、2026年9月24日に発行した「モノづくり総合版 メールマガジン」に掲載されたコラムの転載です。
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先日、アドバンテスト CEO Office Principal Strategistの田中玄一氏を取材した際、興味深い言葉を聞きました。「日本は課題先進国」だというのです。田中氏は「半導体の分野でも、日本企業は意外にも新しいことをやりたがるので、真っ先に新たな課題に直面する傾向がある」と話していました。そのため、ビジネスの対象として日本市場の規模が縮小しても「日本の顧客がどんな課題を抱えているのか」を知りたがる外資系企業が多いそうなのです。
似たような話は、私もこれまでの取材で何度も耳にしてきました。
「顧客ファースト」で考える姿勢は、もちろん日本企業だけのものではありません。ただ、日本企業の「顧客ファースト」は、他国/地域よりももう一段、二段、深いところにあるように感じます。
機器でもシステムでも、単に「動けばいい」ではなく、「お客さんが何かをしたときに困らないようにする」。そこまで考えることが日本企業にとっては大事なのではないかと、田中氏は話していました。
一方で、課題を解決した「その先」、つまりビジネスにつなげることは、日本企業は全般的に苦手なのではないかとも、田中氏は指摘しています。
これについても、私は同じような話をさまざまな取材先で聞いてきました。この「苦手」には2つの側面があるように思います。
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