「半導体市場は再形成の時期に」 キーサイトが狙う成長領域:日本の開発チームの役割も増す(2/2 ページ)
キーサイト・テクノロジーは2026年10月、年次イベント「Keysight World 2026」に併せて記者説明会を開催。同社の代表取締役社長を務める寺澤紳司氏が、半導体の市況についての見解や、同社の注力分野などについて語った。
日本の2つの開発拠点
キーサイトは、日本にも大きな開発拠点を持つ。東京都八王子市と神戸市だ。「ここで開発された製品は、100カ国以上の顧客に紹介されている。日本も、Keysight Technologiesの中で大きな役割を担っている」(寺澤氏)
八王子の拠点では、半導体の計測および解析用のハードを開発している。なお、キーサイトは2025年8月、Rapidusと戦略的提携を締結したことを発表した。八王子の拠点で開発された半導体パラメトリックテスト技術や解析技術などを活用し、RapidusのPDK(Process Design Kit)の高精度化を目指すという。
神戸市の開発拠点は、高周波技術を強みとする。直近では2026年6月に、神戸の開発チームが手掛けたスペクトラムアナライザ「Expert XA5 SA6210A」を発表した。最大32GHzの高速スイープ測定と最大2GHzの解析帯域幅を備える。デュアルチャンネルRF解析機能を搭載し、複雑化する無線システムの評価を主な用途とする(関連記事:EDN Japan「8GHz解析帯域幅に対応のRFシグナルアナライザー、キーサイト」)
次世代ネットワークに向けても協業が進む。2025年には、NTTイノベーティブデバイスおよびLumentumとともに、224 Gbaud(ギガボー) PAM4を用いた、1レーン当たり448ギガビット/秒(Gbps)の光伝送を実証。寺澤氏は「次世代の光通信やAIインフラの進化に貢献できると考えている」と語った。
さらに、AIについては「AIを開発する顧客の支援」「自社製品へのAI導入」「自社の業務でのAI活用」という3つの柱で考えているという。一部の製品ではAIの実装が進んでいて、開発しているAI機能もあると寺澤氏は述べた。
寺澤氏はキーサイトが今後注力する分野として、半導体、通信、航空宇宙/防衛を挙げる。「日本は全方位でカバーしていく」と述べる。同氏は、AIデータセンターにおける日本の強みは、ケーブルや先端パッケージング技術、材料などにあると続ける。これらの領域に対し、事業部と連携しながら日本でビジネスを拡大していくと語った。
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