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人の動きを「見まね」 人型ロボットがスケボーに挑戦!:NEDOが「CEATEC 2026」で実演(2/2 ページ)

NEDOは「CEATEC 2026」で、ヒューマノイドロボットがスケートボードに乗るデモを披露した。人間の動きを計測し、仮想空間でAIに学習させる「見まね学習」によって、複雑な身体制御を実現する技術だ。将来は人と安全に協働できるロボットの実現を目指す。

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バランス調整や瞬時の判断はスケボーならではの難しさ

 スケートボードの動作には、特有の難しさがある。スケートボードでは、人間が膝を曲げ伸ばししたり、上半身を動かしたりすることで、バランスや速度を制御する。今回のデモで披露したのは、地面を蹴らずに体重移動や膝の曲げ伸ばしによって推進力を得る「ポンピング」と呼ばれる動作だ。

 車輪自体をモーターで駆動するわけではないので、ロボットは身体の動きを通じてボードを制御しなければならない。特に速度が上がると、上半身も使った細かなバランス調整が必要になる。

 さらに、刻々と変化する姿勢に応じて、瞬時に適切な動作を判断する必要がある。学習した動きを単純に再生するだけでは対応できない。今回のロボットは、実際の身体の状態を常に把握し、学習済みのさまざまな状況と照らし合わせながら、その時々に適した制御を行う。

 制御の応答速度も重要だ。ATRによると、ロボットの制御は上位側を50Hz、下位側を500Hzで動作させている。下位側ではモーターの電流を直接制御していて、モーター自体の応答特性もモデル化することで、高速かつ精密な動作につなげているという。

実機がスケートボードに挑戦、その結果は?

 会場では、まずATRの研究員がスケートボードに乗り、ポンピング動作を披露。その後、事前に学習させたヒューマノイドロボットによる実演が行われた。ロボットは上半身や膝を動かしながら、スケートボード上で姿勢を調整する動きを披露した。

研究員によるポンピング動作
ヒューマノイドロボットによるポンピング動作

 なお、ロボットの上部には転倒防止用のつり下げ装置が設置されていたが、これは安全確保のためのもので、動作の制御には使用していない。電力も外部からケーブルで供給していたが、バッテリーによる動作も可能だという。今回の会場ではスペースの制約からポンピングのみ実演したが、研究では斜面の上端から滑り降りる「ドロップイン」などの動作も実現している。

 研究チームは今後、人との協働に向けて、さらに技術開発を進める方針だ。2040年ごろを見据え、個別輸送や配送、介護/介助、リハビリテーションなど、人の手に頼る場面が多い業務への応用を目指す。人と同じ空間で安全に動き、作業の一部を代替できるヒューマノイドの実現につなげたい考えだ。

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