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「日本の意見、世界に」 Bluetooth SIG日本法人が設立:黒川剣氏が代表就任(2/2 ページ)

Bluetooth SIG(Special Interest Group)は2026年10月15日、日本法人「Bluetooth SIG Japan」を設立した。代表には米半導体企業のDSP開発から始まり、SpotifyやUbisoftの日本代表などを務めてきた黒川剣氏が就任する。

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言語の壁超えて日本の意見をグローバルへ

 Bluetooth SIG Japanでの取り組みとして、「メンバー間の協業促進」「新たなユースケースの推進」「ロードマップへの提言」を挙げる。その一環として、2026年10月16日に日本メンバーを中心とした「ジャパンメンバーグループ(JMG)」を立ち上げ、第1回ミーティングを開催する。JMGには全てのBluetooth SIGアソシエイトメンバー/プロモーター/メンバーが参加可能だ。

日本へのコミットメントを拡大JMGを立ち上げ 左=日本へのコミットメントを拡大、右=JMGを立ち上げ[クリックで拡大] 出所:Bluetooth SIG Japan

 Bluetooth SIGはグローバルコミュニティーである以上、英語を共通言語として用いる。しかし日本をはじめとした非英語圏の企業にとっては、英語を使うことが参加の障壁になりやすい。グローバルでも、日本からのワーキンググループ参加が少ないため、日本は重要市場であるにもかかわらずニーズに応えきれないとの意見が上がっていたという。

 そこで、日本語ベースのグループを立ち上げることで日本メンバーの意見交流を活発化し、生まれた意見や課題をグローバルへと共有して、全体ロードマップにおける日本の影響力を高める狙いだ。また、国内における規制や電波法上の課題に対しても、JMGを中心に一丸となって対応できるとする。

 かねて開催していたイベント「Bluetooth Japan Summit」は引き続き開催するとともに、機器の相互接続性試験イベント「UPF(UnPlugFest)」を、2027年3月に京都で開催することを発表した。

2027年3月に京都でUPF開催
2027年3月に京都でUPF開催[クリックで拡大]出所:Bluetooth SIG Japan

 「日本にはたくさんの課題があると思うが、それをJMGで協力して解決し、Bluetooth SIG全体に共有していけば、より良い製品と豊かな社会を作り上げていけると確信している。Bluetooth SIG Japan代表として、つないで、つないで、つないでまいりたい」(黒川氏)

2027年に6GHz対応やハイレゾロスレスコーデック提供目指す

 発表会ではBluetooth技術の進捗状況も明かされた。直近ではBLE(Bluetooth Low Energy)のデータ転送速度を最大7.5Mビット/秒(bps)に高速化する新規格「Bluetooth HDT(High Data Throughput)」や、BLEでIPv6パケットを伝送可能な「IP Link」を2026年11月から提供予定だ。

2027年にかけて提供予定の技術
2027年にかけて提供予定の技術[クリックで拡大]出所:Bluetooth SIG Japan

 2027年にはオーディオ向け新コーデック「HRC」の提供を予定する。サンプルレート96kHz、ビット深度24bitの音声データをロスレスで伝送可能で、詳細は2027年初頭の「CES 2027」(米国ネバダ州ラスベガス)で発表するとした。

 また、BLEの動作帯域を5〜6GHzの高周波数帯へと拡張する取り組みも進めていて、2027年の標準仕様策定と採用を目指す。現在Bluetooth伝送に使われている2.4GHz帯はすでに混雑しているうえ、日本ではBluetoothに5GHz帯を使えない。そのためBluetooth SIG Japanは、日本国内においては6GHz帯をBluetoothで使えるように働きかけていくとした。

BLEの動作帯域を高周波帯へ拡張
BLEの動作帯域を高周波帯へ拡張[クリックで拡大]出所:Bluetooth SIG Japan

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