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逃げる25万人を「1人ずつ」再現! 富士通デジタルツインにゴジラ襲来:27年度中の実用化目指す

富士通は「CEATEC 2026」(2026年10月13〜16日、幕張メッセ)に出展し、ソーシャルデジタルツイン技術を用いたデジタルリハーサル体験などを展開した。東宝「ゴジラ」とのコラボデモで、川崎駅周辺の25万人を、1時間後のゴジラ襲来から非難させるというものだ。

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 富士通は「CEATEC 2026」(2026年10月13〜16日、幕張メッセ)に出展し、東宝「ゴジラ」とのコラボデモを実施。ソーシャルデジタルツイン技術を用いたデジタルリハーサル体験などを展開した。

富士通×ゴジラのコラボデモ
富士通×ゴジラのコラボデモ[クリックで拡大]

属性の違う25万人を個別でシミュレーション

 ソーシャルデジタルツインは、社会における人の動きをデジタル上に再現する富士通の技術だ。経済に心理学の知見を反映した行動経済学の考え方やAI技術を組み合わせることで、街中にいる1人ずつの振る舞いを作りこみ、より高精度な社会モデルを再現できるという。

ソーシャルデジタルツイン概要
ソーシャルデジタルツイン概要[クリックで拡大]

 デジタルリハーサル体験は、川崎市で都市型複合フェスティバル「KAWASAKI FESTIVAL」が開催される中、東京湾にゴジラが上陸し、約1時間で川崎市へと到達する状況下で、川崎駅周辺に集う約25万人を時間内に全員避難させる、というものだ。地元住民や県外からのフェス参加者、日本語が分からない外国人などさまざまな属性の人間が入り乱れたシチュエーションで、参加者は交通制限や多言語翻訳スタッフ配置など、用意されたポイントを使って施策を選んでいく。

デジタルリハーサル体験の様子
デジタルリハーサル体験の様子[クリックで拡大]

 富士通の担当者によると、同技術はバス路線の再編など交通インフラ整備を最大のユースケースとして想定しているという。今回のデモは防災シミュレーションとしての活用例だが、災害経験者への配慮などの観点から、ゴジラという「架空の災害」を再現したそうだ。

 「デモは25万人の行動モデルだが、実際に川崎市の交通シミュレーションを行う場合、川崎から都内や横浜に通勤する人、東京から川崎に通勤する人など周辺地域ごとシミュレーションする必要があるため、約1500万人程度のモデルになる。徹底した作りこみで、それだけの大規模モデルを実行できることが富士通の強みだ」(富士通担当者)

 同技術は、2027年度中に交通分野向けで実用化を目指す。「高齢化や人手不足などで、日本の公共交通機関が維持できなくなることは目に見えている。喫緊の課題であるバスや電車の再編に対し、富士通のソーシャルデジタルツイン技術で貢献する」(富士通担当者)

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