新材料で即時検知型の熱センサー、数年内の実用目指す:日本特殊陶業と協業
TopoLogicは「CEATEC 2026」(2026年10月13〜16日、幕張メッセ)に出展し、開発中の熱流束センサー「TL-SENSING」などを紹介した。新材料のトポロジカル物質を応用することで熱を高速検知できるセンサーで、日本特殊陶業と協業のもと実用化を進めている。
TopoLogicは「CEATEC 2026」(2026年10月13〜16日、幕張メッセ)に出展し、開発中の熱流束センサー「TL-SENSING」などを紹介した。同製品は「CEATEC AWARD 2026」でネクストジェネレーション賞を受賞している。
トポロジカル物質の応用で即応熱センサー開発
東京大学発のベンチャーであるTopoLogicでは、従来物質とは異なる電子バンド構造を持ち、既存の絶縁体/導体/半導体に見られない物理現象を引き起こす新材料「トポロジカル物質」を活用した技術開発を行う。
熱流束センサー「TL-SENSING」は、トポロジカル物質において熱流から垂直方向に直接電圧が生じる「異常ネルンスト効果」を応用したものだ。従来の熱センサーは表面の温度変化によって熱を検知するため一定の時間がかかるのに対し、TL-SENSINGは熱エネルギーそのものに反応するため0.01秒未満という高速検知が可能。熱エネルギーの方向も検知できるほか、既存センサーの1000分の1の薄膜で作れることも特徴だ。
現在、日本特殊陶業と協業のもとでTL-SENSINGの実用化を進めている。日本特殊陶業は自動車用プラグやセンサーを手掛けているが、従来製品は主に内燃機関車向けだった。電気自動車(EV)へとポートフォリオを拡充するに当たって、バッテリーの異常検知にTopoLogicの技術が有効だと考え協業に至ったという。
ブース担当者によると、TL-SENSINGは数年以内の実用化を目指して開発中で、EVのバッテリーに限らず水素ガス検知、データセンターの熱監視など幅広い活用が見込めるとする。またTopoLogicでは、外部磁場無しで大きなホール電圧が生じる「異常ホール効果」を応用した、従来よりも大容量かつ高効率な次世代メモリ「TL-RAM」の研究開発も進めているという。
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