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キオクシア「明らかにスーパーサイクル」、純利益は半期で2兆円超:27年の生産能力は既に「SOLD OUT」(2/3 ページ)

キオクシアホールディングスが2027年3月期第2四半期(2026年7〜9月)の決算を発表した。2026年4〜9月の上期累計では、売上高が前年同期比約5.4倍の4兆2471億円、Non-GAAPベースの営業利益が同約25倍の3兆3145億円、Non-GAAPベースの純利益が同約37倍の2兆2356億円に達した。

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AIエージェントの普及でNAND需要が構造的に拡大

 決算説明会では、TLC(Triple Level Cell)方式とQLC(Quadruple Level Cell)方式のNANDについて、それぞれの需要動向も説明した。AIシステムでは、TLCは主にKVキャッシュや高速SSD向け、QLCはデータレイクなどの大容量ストレージ向けの需要が拡大しているという。

 特にQLCについては、従来注目されてきたHDDの置き換えに加え、ウォームデータの保存用途でも需要が高まっている。TLCとQLCのいずれも需要は伸びていて、キオクシアはQLCの記憶容量ベースの構成比が2027年の約3割から2028年には約4割に高まると見込んでいる。

 キオクシアは「業界初」(同社)の245Tバイトモデルを含むQLC方式のエンタープライズ向けSSD「LC9」シリーズの量産を既に開始している。顧客による認定も進んでいて、245TバイトのSSDを使用すれば、単一の2Uサーバで9.8Pバイトのデータを格納できるという。エンタープライズ顧客やハイパースケーラー向けに拡販を進める方針だ。

 こうした需要拡大を背景に、同社はデータセンター/エンタープライズ向けの需要が、スマホやPC向けの需要軟化を吸収し、2028年もNAND市場全体で旺盛な需要が続くと予測している。

 NAND市場全体の記憶容量ベースの需要成長率については、2026年が10%台後半、2027年が20%台前半になると見込む。キオクシア自身のビット出荷量についても、市場と同程度の成長を想定している。

27年の生産能力は「SOLD OUT」、28年も50%超を確約

 需要の強さを示すのが、将来の生産能力に対する顧客の引き合いだ。キオクシアによると、2027年の生産能力は顧客向けの割り当てがほぼ完了しているという(同社はこれを「SOLD OUT」と表現している)。さらに2028年についても、複数年の長期供給契約によって、記憶容量ベースの出荷量の50%を大きく上回る部分が確約済みだという。同社はLTAを推進する目的について、長期的な需要の可視化や成長投資の裏付けを確保するとともに、エンタープライズ顧客やハイパースケーラーとの取引関係を強化するためだと説明している。

 2028年の契約については、確約済みの出荷量をさらに増やすか、需要が想定を上回った場合に対応できる余地を残すかを、顧客と協議しているという。さらに、顧客からの要求が非常に強いことから、2029〜2030年を視野に入れた長期的な取引の枠組みについても、協議を開始していることを明らかにした。

 ただ、旺盛な需要が今後も同じペースでの販売価格上昇につながるとは限らない。同社は2027年を通じてNANDの供給不足が続くと予想していて、ASPも基本的には上昇傾向にあるとみている。一方で、その上昇幅については「引き続き注視していく」としている。

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