「半導体屋」の本領発揮 Infineonが挑む量子チップ製造:電子機器設計/組み込み開発メルマガ 編集後記
「スケーリングは半導体のホームゲームだ」――。オーストリア・フィラッハにあるInfineon Technologies(以下、Infineon)の量子チップ開発拠点を取材した際、担当者が語った言葉です。
この記事は、2026年11月2日発行の「電子機器設計/組み込み開発 メールマガジン」に掲載されたEE Times Japan/EDN Japanの編集担当者による編集後記の転載です。
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「半導体屋」の本領発揮 Infineonが挑む量子チップ製造
「スケーリングは半導体のホームゲームだ」――。
2025年10月、オーストリア・フィラッハにあるInfineon Technologies(以下、Infineon)の開発拠点を取材した際、担当者が語った言葉です。
量子コンピュータの開発競争では、量子ビット数や演算精度の向上が注目されます。しかし、量子ビットを数千、数百万という規模に増やしていくには、それらを安定して制御できるチップを、高い再現性で製造する技術も必要になります。
市場調査会社Yole Groupも2026年6月に公開したレポートで、量子コンピュータの開発競争では、量子ビットの性能に加え、製造プロセスやパッケージング、検査、サプライチェーンの整備が重要になっていると指摘しています。
こうした課題に、半導体メーカーとして培った技術で取り組んでいる1社がInfineonです。同社は2022年にOxford Ionics、2023年にeleQtron、2024年にQuantinuumとの協業を相次いで発表し、イオントラップ方式の量子コンピュータ向けにチップの製造/集積技術を開発してきました。なお、Oxford Ionicsは2025年9月に米IonQに買収されています。
2026年10月7日には、スイスの量子コンピューティング企業ZuriQとの協業拡大を発表しました。両社はこれまでに、9個のイオンを3×3の2次元アレイに配置し、それぞれを個別に制御することに成功しています。まだ小規模な実証段階ですが、今後はイオン数の大幅な増加を目指すとしています。
きっかけは大学との共同研究
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