富士通、米国に量子研究拠点 国立研究所や大学と連携:ニューメキシコ州と協業、人材育成も
富士通は、「量子コンピューティング研究センター」の設立に向け、米国ニューメキシコ州と協業を始めた。量子コンピューティングのハードウェアやソフトウェア、アルゴリズムなどの先端研究に加え、専門人材の育成にも取り組む。
先端研究開発に加え、専門人材の育成も
富士通は2026年10月、「量子コンピューティング研究センター」の設立に向け、米国ニューメキシコ州と協業を始めたと発表した。量子コンピューティングのハードウェアやソフトウェア、アルゴリズム、理論などの先端研究に加え、専門人材の育成にも取り組む。
富士通は、今回の協業に基づきサンディア国立研究所、ロスアラモス国立研究所、ニューメキシコ大学、ニューメキシコ州立大学など、同州の科学/学術機関と共同研究の機会を検討していく。ニューメキシコ州立大学とは既に富士通製次世代CPU「FUJITSU-MONAKA」および、関連する高性能コンピューティング(HPC)分野で共同研究を行っている。
Quantum New Mexico Institute(QNMI)との連携では、共同研究の拡大に向けた仕組みづくりや、量子コンピュータのアルゴリズム、アプリケーション、システムなどの研究に取り組む予定である。量子コンピューティング、量子シミュレーション、AI、「FUJITSU-MONAKA」をベースとしたHPCを組み合わせたハイブリッド環境における役割などについて共同で検証する。
量子コンピューティング研究センターでは、富士通が蓄積してきた高度なコンピューティング技術や量子コンピューティング技術に関する専門知識と、ニューメキシコ州の科学・研究エコシステムとの連携を強化していく。その上で、研究協力やインターンシップ、学術連携および、人材育成プログラムなどを通じて、学生や研究者、エンジニアなどが先端研究に関わりやすい環境を構築していく。
ニューメキシコ州は、量子コンピューティングの研究や技術開発に注力している。その一環として、量子コンピューティング事業の設立/拡大を目指す企業への投資を支援するため、1億5000万米ドルを拠出する方針を示している。
ニューメキシコ州のミシェル ルーハン グリシャム知事は、「富士通が有するグローバルな知見と、ニューメキシコ州が誇る大学、国立研究所、研究コミュニティの連携を加速することで、量子イノベーションの発展を支えるエコシステムを構築していく」とコメントした。
富士通執行役員副社長CTOでシステムプラットフォーム担当のヴィヴェック マハジャン氏は、「本センターでは量子システムの設計、エンジニアリングの検証を推進していくとともに、化学、材料科学、先進エネルギーをはじめとする、重要な分野において革新的なアルゴリズムを開発していく」と述べた。
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