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アイデア次第で無限の用途、モノのインターネットが切り開く未来の生活(前編)無線通信技術 フォトギャラリー(3/3 ページ)

ネットワークセンサーを活用した「モノのインターネット(IoT:Internet of Things)」の用途は近年、ますます広がりを見せている。IoTは、身近な生活用品から、住宅、ビル、あるいは都市全体といった生活環境まで、さまざまなレベルで人々の生活を一変させる可能性を秘めている技術だ。現時点ではどのような製品やコンセプトが登場しているのか。写真とともに紹介する。

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スマートハウス向けのモニタリング装置

 未来の住宅では、専用のタブレット端末を操作することで、デジタル化およびネットワーク化されたさまざまな種類のセンサーによるモニタリングが可能になるだろう。

 LS Industrial Systemsが開発した家庭用ディスプレイ「LSMKE-D1」は、エネルギー消費量や二酸化炭素排出量などを追跡することができる。また、MP3プレーヤやデジタルフォトアルバムとして使ったり、天気予報にアクセスすることも可能だ。ZigBeeに対応しており、TIのZigBee対応無線チップ「CC2530」と2.4GHz帯のRFフロントエンドIC「CC2591」を搭載する。

「LSMKE-D1」
LS Industrial Systemsの「LSMKE-D1」

 EmberのZigBeeチップは、iControlが開発したソフトウェア「OpenHome」を備えるタブレット端末にも搭載されている。このiControlのソフトウェアは、セキュリティ管理やホームオートメーションシステム管理を提供する。ターゲット層として、宅内およびその周辺に向けてネットワーク範囲の拡大を目指すブロードバンドサービスプロバイダなどを見込む。

iControlの「OpenHome」
iControlの「OpenHome」
「Nest Learning Thermostat」
Nestの「Nest Learning Thermostat」

 何の変哲もないサーモスタット(自動温度調節器)でさえも、さまざまな種類のWebブラウザからアクセス可能なネットワークデバイスとして機能することが可能になる。Appleで「iPod」の開発を手掛けたTony Fadell氏は、新しいチームを率いてNestを設立し、「Nest Learning Thermostat」を開発した。6つのセンサーを内蔵し、光や動作などを検知する。ARMの「Cortex-A8」をベースにしたTIのプロセッサチップ「Sitara」を搭載し、検出したパターンを基に冷暖房装置の使用を自動的に最適化できるという。宅内用無線LANネットワークおよびZigBeeネットワークの両方に接続可能だ。

屋内位置情報サービス

 Nokia Research Centerは、Bluetooth 4.0に準拠した「Location Extension(位置情報拡張)」プロトコルの開発に取り組んでいる。Nokia Researchが手掛けるのは、ショッピングモールや展示会場などの大型建造物内で位置情報を提供する技術の1つで、将来的には市販の無線LANチップに組み込まれるようになると期待されている。

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後編はこちらから

【翻訳:滝本麻貴、田中留美、EE Times Japan、編集:EE Times Japan】

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