堅調が続くTSMC、2013年5月の売上高は前年比で17.2%増加:ビジネスニュース 企業動向
2013年4月に、売上高が前年同月比で23.5%増加したTSMC。5月も引き続き好調な伸びをみせている。TSMCのライバルであるUMCも売上高が増加している。
TSMCは、2013年5月の半導体売上高を発表した。2013年4月ほどの急成長はみられなかったものの、前年同月比で17.2%増を記録した(関連記事:TSMC、2013年4月の売上高が急増)。
2013年5月の連結売上高は517億9000万ニュー台湾ドル(約17億3000万米ドル)で、2013年4月から3.4%増加した。同社の過去10年間の5月の平均売上増加率は、前月比5.6%であるが、今回はこの値を下回る結果となった。
2013年1〜5月の売上高は2346億1000万ニュー台湾ドル(約78億5000万米ドル)で、2012年同期比で23.3%増加した。
TSMCのチェアマン兼CEO(最高経営責任者)を務めるMorris Chang氏は、5月に行ったアナリストとのカンファレンスコールで、「2013年の半導体市場は約4%成長する見通しだ。ファブレス業界とファウンドリ業界の成長率は、それぞれ9%と10%と予想される。当社は、このファウンドリ業界の成長率を上回る成長を目指す」と述べている。
一方、TSMCとライバル関係にある台湾のUMC(United Microelectronics Corporation)の2013年5月の売上高は、前月比5.7%増となる108億6300万ニュー台湾ドル(約3億6000万米ドル)で、2012年5月と比べても5.2%の増加となった。2013年1〜5月の売上高は、489億2500万ニュー台湾ドル(約16億4000万米ドル)で、2012年同期比で4.2%増加した。
【翻訳:滝本麻貴、編集:EE Times Japan】
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