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HDMI規格バージョン2.0が公開――コネクタ/ケーブルはそのまま:高速シリアルインタフェース技術
HDMIフォーラムは、HDMI規格バージョン2.0の公開開始を発表した。従来のHDMI規格(バージョン1.4)に比べ、大幅に帯域を拡張し最大18Gビット/秒の転送速度を実現した。旧バージョンとの上位互換性も備える。
HDMIフォーラムは2013年9月4日、HDMI規格バージョン2.0の公開開始を発表した。従来のHDMI規格(バージョン1.4)に比べ、大幅に帯域を拡張し最大18Gビット/秒の転送速度を実現した。旧バージョンとの上位互換性も備える。
HDMI規格バージョン2.0は、最大転送速度が18Gビット/秒になり、60フレーム/秒の1080pよりも4倍高精細な50フレーム/秒、60フレーム/秒の4K(2160p)の伝送が可能になった。ダイナミック自動リップシンク機能や、32チャンネルオーディオ信号伝送、アスペクト比21:9のビデオ伝送などにも対応した。
HDMI規格バージョン2.0では、新型のケーブルやコネクタは定義されず、現行のハイスピードケーブル(カテゴリ2 ケーブル)で対応可能とする。
HDMIフォーラムは、HDMI規格バージョン2.0のライセンス業務を行うエージェントにHDMI Licensingを選定。同社はHDMIバージョン2.0に関するマーケティング、販売促進、ライセンス、管理サービスを行う他、HDMI規格の認知向上などを図る。なお、HDMI Licensingは2013年9月6日に、ドイツ・ベルリンで開かれている展示会「IFA」でHDMIバージョン2.0に関する詳細な説明を行うとし、9月12日には日本国内でも記者説明会を開催する予定だ。
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