IoTではZigBeeよりもBluetooth? 注目技術が勢ぞろい:無線通信技術 Bluetooth World(4/4 ページ)
Bluetooth技術のカンファレンス「Bluetooth World」が米国で開催された。BluetoothとZigBeeはよく比較されるが、モノのインターネット(IoT)分野ではBluetoothの勢いの方が強いようだ。
「Google Glass」向けアプリも
メリーランド州ベセスダ(Bethesda)拠点を置くBrivo Systemsは、ホーム/ビルオートメーション向けのスマート機器の開発を手掛けている。同社のマーケティング担当バイスプレジデントを務めるLee Odess氏は、「Google Glass」用アプリ「OKDoor」のデモを披露した。ビルやマンションなどの警備員向けのアプリで、エントランスにいる人のスナップショットをGoogle Glassに送信し、ドアの開閉を判断できるようにするものである。
同社は、幅広いIoT技術の実現に向けて取り組んでいる。例えば、Bluetooth搭載スマートフォンを使って、自宅の玄関先に到着した時に自動的にドアを開錠するといった機能などを開発している。
「iBeacon」を使用
カリフォルニア州パロアルトのBleshは、あらゆる種類のアプリ向けに、Appleの「iBeacon」を採用したビーコン技術を手掛けている。代表的な製品である「Blesh(Bluetooth Low Energy Smart Hub)」を室内などに設置すると、周囲にあるスマートフォンからの無線信号をキャッチし、データのやり取りができる環境を構築するという。
Bluetooth対応ビーコン
数多くのチップメーカーが、Bluetoothビーコンを採用する流れに乗っている。Nordic Semiconductorもその1社で、今回のイベントにおいて「51822 nRF Beam」を発表した(関連記事:“スマホアプリ+アクセサリー=アプセサリー”を簡単に開発できる無線ソリューション)。また同社は、ARMのオンライン設計プログラム「mbed」に向けた開発ボードも発表している。
IoT向けのイベントも
Frontline Test Equipmentは長年にわたり、BluetoothやNFC、Wi-Fiなどのワイヤレストランスポートに向けたプロトコルアナライザの開発を手掛けてきた。同社は新たな事業分野として、「IoTFest」などのイベントを主催している。IoTFestでは、自社の製品が他社デバイスのライブラリと連動するかなどを確認することができる。
【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】
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