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MarvellのIoT向けSoC、iOS 8の新機能「HomeKit」に狙い:Appleの「MFi」認定も既に取得(2/2 ページ)
Marvell Technology Groupは、モノのインターネット(IoT)向けに、無線通信チップとマイコンを集積したSoC(System on Chip)を発表した。Appleが発表したばかりの「iOS 8」に搭載される新機能「HomeKit」もターゲットに入れている。
HomeKitの意義は「iPhoneやiPadをスマートホームの汎用リモコンにする」ということだけではない。
Appleによると、HomeKitを用いることで、ユーザーは特定の「モード」を生み出したり設定したりできるという。例えば、ユーザーが家庭内ネットワークを「ナイトモード」にすると、家中の明かりが消えて鍵が掛かる。「バケーションモード」では照明がランダムについたり消えたりするほか、あらかじめ決められた時間にスプリンクラーのスイッチが入る。さらに、モーションセンサーのシステムも入る。
ホームオートメーション機器向けの共通プロトコルを推進し、それらの機器の設定や通信に使用可能なオープンソースのAPIを開発することで、Appleはユーザーとシステムベンダーの双方にとって扱いやすい家庭内ネットワークを実現しようとしているのである。
【翻訳:青山麻由子、編集:EE Times Japan】
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