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欧州ならではの用途も拾う、ロームがマルチLEDドライバICなどを展示electronica 2014

ロームは「electronica 2014」(2014年11月11〜14日、ドイツ ミュンヘン)で、産業機器分野、車載分野、民生機器分野(主に通信)をテーマに製品群を展示した。

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 ロームは「electronica 2014」(2014年11月11〜14日、ドイツ ミュンヘン)で、産業機器分野、車載分野、民生機器分野(主に通信)をテーマに製品群を展示した。

 同社によると、産業機器分野でとりわけ強い手応えを得ているのが、ロームが得意とするSiCパワーデバイスだという。現在は4インチウエハーで量産中だが、6インチウエハーでの供給も準備を進めている。ロームの説明員は「欧州でもSiCに対する関心は高い。車載分野では電気自動車のインバータの効率化を、産業機器分野ではモータードライバなどでIGBTからの置き換えによる効率化を図りたいといった具合だ。顧客からはよい反応を得ている」と話す。

SiCパワーデバイスとモジュール(左)。右は、SiC MOSFETを用いて小型化に成功したDC-DCコンバータ。このDC-DCコンバータは、「CEATEC JAPAN 2013」でも展示された(クリックで拡大)

 車載向けには、ヘッドライトなどに搭載した複数のLEDの一部をオン/オフできるマルチLEDドライバICなどを展示した。LEDヘッドライトを点灯中に対向車が来た際、一部のLEDのスイッチをオフにすることで、相手のドライバーにとってまぶしくない程度にまでヘッドライトの強さを落とすことができる。

マルチLEDドライバICを使ったデモ(左)と、制御画面の一例(クリックで拡大)

 車載向け製品については、「昼間もヘッドライトを点灯する」「車載システムの電源電圧を12Vから48Vに移行する」など、欧州独自の規制や動向により、異なるニーズがある場合も多い。「ドイツなど現地に設計エンジニアを置いているロームは、その地域独自のニーズを拾いやすい。それらをしっかり把握しつつ、抵抗器からダイオード、MOSFETまでトータルで提案できるという当社の強みを生かしていきたい」(ローム)。

寸法精度が±10μmの03015サイズ「RASMID」を展示

 民生機器向けとしては、±10μmの寸法精度を実現する部品(チップ型抵抗器やショットキーバリアダイオード[SBD]など)である「RASMID(ROHM Advanced Smart Micro Device)」を展示した。


「RASMID」のチップ型抵抗器。長方形を形作っている、小さな点のように見える物1つ1つが、チップ型抵抗器である(クリックで拡大)

 どれほど小さくでも実装できなければ意味がないが、ロームは、ASM Assembly Systemsなどの実装機メーカーと提携し、RASMIDの実装までサポートできる体制を整えている。

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