Samsung「Galaxy S6 edge」を分解:製品解剖(2/2 ページ)
「Mobile World Congress(MWC) 2015」で注目を浴びた、Samsung Electronicsの最新スマートフォン「Galaxy S6 edge」。日本では、NTTドコモとKDDIが4月下旬に販売すると発表したばかりだ。iFixitが、Galaxy S6 edgeを分解していたので、メインボードの搭載部品を中心に見ていきたい。
メインボードの搭載部品は?
Galaxy S6 edgeメインボードのデザインウィンを獲得したメーカーは、どこなのだろうか。
赤:Samsung Electronicsのオクタコアプロセッサ「Exynos 7420」(動作周波数が2.1GHzのクアッドコア+1.5GHzのクアッドコア)と、Samsungの3GバイトのLPDDR4 RAM(「K3RG3G30MM-DGCH」の刻印)が積層されている
オレンジ:Samsungの32GバイトNAND型フラッシュメモリ「KLUBG4G1BD」
黄色:Skyworksのマルチモード/マルチバンドフロントエンドモジュール「SKY78041」
緑:Avago Technologiesのパワーアンプモジュール「AFEM-9020」
水色:Wolfson MicroelectronicsのオーディオCODEC「WM1840」とMaxim IntegratedのクラスDGオーディオアンプ「MAX98505」
青:Samsungの「N5DDPS3」(おそらく、NFCコントローラIC)
ピンク:InvenSenseの6軸モーションセンサー(3軸加速度センサー+3軸角速度センサー)と、Samsungの「C2N89U」(おそらく、イメージプロセッサ)
赤:SamsungのRFトランシーバIC「Shannon 928」
オレンジ:BroadcomのGNSSチップ「BCM4773」
黄色:Avago Technologiesのパワーアンプモジュール「ACPM-7007」
緑:Maxim Integratedのコンパニオン電源管理IC「MAX77843」
水色:いずれも、Samsungの電源管理IC(Shannonブランド)
この他、iFixitは、電池やディスプレイなども筐体から取り外している。電池容量は、前世代の「Galaxy S5」の2800mAhよりも少なくなった。2600mAhというのは、2世代前の「Galaxy S4」と同じ容量である。なお、複数のレビューによれば、容量が少なくなったにもかかわらず、Galaxy S6 edgeの電池寿命はGalaxy S5よりも若干長くなったようだ。
ディスプレイについては、「カーブが滑らかな一方で、指紋がつきやすく、人間工学の面から見れば、(一般的なディスプレイに比べて)やや使いにくいかもしれない」という印象を述べている。
修理は「しにくい」
iFixitは、修理のしやすさについて10段階中「3」としている(「10」が最も修理しやすい)。「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」は、ともに「7」と評価されているので、iPhoneの方が修理はしやすいようだ。
関連キーワード
Samsung Galaxy | Galaxy S6 | Samsung | Galaxy S6 edge | iFixit | ディスプレイ | Exynos | Mobile World Congress | 製品解剖
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「Galaxy S6」でサムスンは勢いを取り戻す?
Appleと中国のスマートフォンメーカーを相手に苦戦を強いられているSamsung Electronics(サムスン電子)だが、「Galaxy S6」「Galaxy S6 edge」の投入で風向きが変わるかもしれない。 - 普及進まぬ3G網、サムスンの苦戦――東南アジアの通信事情
スマートフォンの普及拡大の鍵を握る新興国の1つである東南アジア。同地域ではWi-Fiが急速に普及する一方で、3G/4Gの導入が進んでいない。また、1万円程度のローエンドスマートフォンを販売する地元メーカーの台頭でSamsung Electronicsが急速にシェアを失うといった動向が見られる。 - サムスン、中国スマホ市場で2014年Q4のシェアが5位に急落
中国のスマートフォン市場において、メーカー別シェアランキングの顔ぶれが大きく変化している。特に、Samsung Electronics(サムスン電子)のシェアが大幅に低下した。前年同期では18.8%でトップだったが、1年で7.9%と一桁台までシェアを落とした。 - Samsungの「GALAXY S4」を分解、本丸はCortex-A7/A15の8コアプロセッサ
Samsung Electronicsが4月27日に発売した最新スマートフォン「GALAXY S4」。GALAXY Sシリーズの総出荷台数は1億台を超え、Androidスマートフォンを象徴する存在となった。それだけに、新型に対する期待も大きい。GALAXY S4で最も特徴的なのは、ARMのCortex-A7とCortex-A15を4個ずつ搭載した、8コアのプロセッサ「Exynos Octa」だと言えるだろう。 - 「GALAXY S5」を分解、心拍から指紋までセンサーの存在感が際立つ
サムスン電子の最新スマートフォン「GALAXY S5」を分解した。プロセッサは8コアの「Exynos 5422」。目立った特徴の1つは、心拍センサー、気圧センサー、湿度センサー、指紋センサーなど、センサーが数多く搭載されていることだ。