iOSコンソーシアムが新WGを発足、IoT機器との連携ビジネス拡大へ:業界動向
iOSコンソーシアムは、新たなワーキンググループ(WG)として「IoT&Connected Device WG」を立ち上げた。IoT及び周辺機器など外部機器とiOS搭載端末との連携ビジネスを推進していく。
iOSコンソーシアムは2015年6月、新たなワーキンググループ(WG)として「IoT&Connected Device WG」を立ち上げた。IoT及び周辺機器など外部機器とiOS搭載端末との連携ビジネスを推進していくのが目的である。2015年7月より本格的な活動を始める予定だ。
新たに発足したWGは、IoT市場におけるiOS搭載端末の役割を明確化する。その上でセンサーやセンサーネットワーク、ウェアラブル機器といった周辺機器とiOS搭載端末の連携ビジネスを拡大していくための基盤づくりに取り組む。また、他のWGとの連携によって、実証実験の実施や協業機会の創出、技術情報の集約及び共有を行う予定である。
IoT市場では、センサーネットワークシステムなどにおいて、データ中継ハブや操作表示システム、中間処理システムなどの用途で、すでに多くのiOS搭載端末が活用されている。さらに、農業ITシステムやヘルスケア機器などの分野でも、iOS搭載端末の応用が広がってきている。
新WGでは、上記活動以外にも、iOSコンソーシアム会員企業が保有する商材の相互貸与による技術研究の促進、勉強会やセミナーの開催、技術や産業、機器に分けた分科会活動などに取り組んでいく計画である。
iOSコンソーシアムでは、新WGの活動に参加する新規企業の申し込みを受け付け中である。参加するにはiOSコンソーシアム会員資格が必要だが、非会員企業の視察も受け付けている。特に、センサー技術や組込み技術、データ分析技術などに強みを持つ企業に対して、WGに対する参加を呼び掛けている。
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