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焦りは禁物、でも大胆に――ルネサスの成長を託された遠藤新会長が会見M&Aで競合に先を越され続けているけれど(3/3 ページ)

2015年6月24日、同日付でルネサス エレクトロニクスの会長兼CEO(最高経営責任者)を退任した作田久男氏と、代わって会長兼CEOに就任した遠藤隆雄氏がそろって記者会見を行った。

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モチベーション低下「打ち破る」

 ルネサスが今後、成長を目指していく上でのもう1つの課題が社員のモチベーションだ。経営再建に向けた度重なるリストラで社員の士気が低下しているとの懸念だ。遠藤氏も「社員は、ここ数年間、リストラ、赤字という“引き算の世界”にいた。それを“足し算の世界”にマインドを切り替えるのは相当なチャレンジだ」と認める。

 「(ルネサスの母体である)日立、三菱、NECといえば、(在籍した)IBMからみれば、かなり強い競合。そこの半導体部門の社員といえば、3企業の中でもエリート集団といイメージだった。実際、ルネサスに入ってみて、大変、素晴らしい人材が思った通りいた。3社が一緒になっても融合できないという懸念もあるが、おかげさまで倒産の危機まで経験した会社であり、社内で一体感が生まれている。残念ながら、リストラ等々で、モチベーション、アグレッシブさが失われた部分は、私が気合いを入れて、楽しく、組織を活性化させることで、打ち破っていきたい」と抱負を語った。

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