特集
技術の「染み出し」が武器に、圧倒的な製造力で勝負するアルプス電気:電子部品に徹して60年超(4/4 ページ)
アルプス電気は、長年かけて培った技術を市場に合わせて改善するという“技術の染み出し”によって発展してきた。高品質な製品を圧倒的な量で製造することを得意とする同社だが、反対にそれが弱みになることもあるという。アルプス電気の製品開発の歴史を紹介する資料館「ALPS MUSEUM 未来工房」からは、アマチュアラジオ愛好家に人気を博したエアバリコンやプリンタなど、懐かしい電子部品を紹介しよう。
レアもの続々「ALPS MUSEUM 未来工房」
60年超という長い歴史の中で、どんな電子部品が生まれてきたのか。同社の製品開発の歴史を展示する資料館「ALPS MUSEUM 未来工房」では、それを垣間見ることができる。未来工房には、アマチュアラジオ愛好家に人気を博したエアバリコンから、アルプス電気の電子部品を搭載した世界初のカーナビやマウスまで、懐かしい製品の数々が展示されていた。








未来工房の見学は、アルプス電気のHPから申し込むことができる。本記事で紹介した以外にも、たくさんの電子部品が展示されているので、興味のある方は訪ねてみてはいかがだろうか*)。
*)見学には社員のアテンドが必要になる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
体に当てるだけで脈拍などが計測可能に、アルプス電気のウェアラブル近赤外分光センサー
アルプス電気は「MEDTEC Japan 2015」において、体に当てるだけで脈拍などを計測できるウェアラブル近赤外分光センサーや介護ロボット向けのフォースセンサーやBAW式ジャイロセンサーなどを展示した。フリースケールとアルプス電気が提携を強化、「クルマをIoTにする」
フリースケール・セミコンダクタ・ジャパンとアルプス電気は、両社が提携して開発している車載情報機器向け製品のラインアップを強化する。テレマティクスに用いる通信接続が可能なモジュール製品を投入し、「クルマがIoTになるトレンドを加速させる」(フリースケール)という。微細加工技術を医療に生かす、アルプス電気のマイクロ流路
アルプス電気は「MEDTEC Japan 2014」で、マイクロ流路などを医療向けに提案した。微細加工が必要なもので、同社が電子部品で培ってきた金型微細加工技術を、医療分野にも応用したい考えだ。SiCとリカロイという2つの新材料で、DC-DCコンバータのサイズが従来比1/10に
アルプス・グリーンデバイスとローム、Mywayプラスの3社は、「CEATEC JAPAN 2013」で、新たに開発した小型双方向DC-DCコンバータの展示を実施した。パワー素子にロームのSiCデバイスと、リアクトルにアルプス・グリーンデバイスのリカロイトロイダルコアを使用するなどし、従来のDC-DCコンバータに比べて1/10のサイズ、1/5の重量を実現した。