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三菱電機、空調開発設計・評価棟を静岡に建設:グローバル市場に向けた空調機器の開発を加速
三菱電機は、2019年6月の稼働に向けて、静岡製作所(静岡県静岡市)内に「空調開発設計・評価棟」を建設する。グローバル対応の新製品開発を加速するのが狙いだ。投資額は約50億円を予定している。
三菱電機は2015年7月、静岡製作所(静岡県静岡市)内に「空調開発設計・評価棟」を建設することを発表した。投資額は約50億円で、稼働は2019年6月を予定している。
新たに建設する空調開発設計・評価棟は、空調システム事業の規模拡大に向けた投資となる。家庭用及び業務用空調機器において、グローバル対応の新製品開発を加速していくのが狙いである。鉄骨造りの地上4階建てで、延べ床面積は約2万3300m2。2015年8月に着工し、2019年5月に竣工予定。建屋は、空調設計部門事務棟、製品試作室及び開発実験室として用いる予定だ。
三菱電機は、日本国内に加えて、英国、タイ、中国及びメキシコの世界5カ国に、空調機器の製造拠点を展開している。静岡製作所はこれら海外製造拠点のマザー工場という位置づけにある。このため、これまで分散していた設計や試作、試験評価の部門を新拠点に集約することで、グローバル対応の新製品開発に向けた体制を強化しつつ、開発スピードを加速していくことにした。
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