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富士通セミコンとテラプローブが合弁:会津地区工場のウエハーテスト事業で
富士通セミコンダクターとテラプローブは2015年9月17日、ウエハーテスト事業の合弁会社を設立することで合意したと発表した。
富士通セミコンダクターとテラプローブは2015年9月17日、富士通セミコングループの会津地区工場のウエハーテスト事業を行うための合弁会社を設立することで合意したと発表した。合弁会社の出資比率は富士通セミコン側が65%、テラプローブが35%。2016年3月末までに合弁会社の営業を開始する予定だ。
富士通セミコンダクターは、子会社の会津富士通セミコンダクターを通じ、会津地区の6インチウエハー、8インチウエハー製造ラインを用いた半導体受託製造事業とウエハーテスト事業を展開してきた。今回、テラプローブと設立する合弁会社は、会津地区のウエハーテスト事業を担うもので、会津富士通セミコンの子会社である会津富士通セミコンダクターウェハーソリューションが実施していたウエハーテスト業務が新会社に移管される。合弁会社への出資は、会津富士通セミコンが行う。
これまでもウエハーテストを委託
富士通セミコンでは、これまでも「ウエハーテスト委託を通じてテラプローブと強固なビジネス関係を築いてきた」とし、「両社のパートナーシップの強化とさらなる事業の拡大と発展を目指し、ウェハーテスト事業の合弁事業を行うことで合意に至った」と合弁の狙いを説明している。
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