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新型Apple TVを分解:気になる搭載デバイスを中心に(2/2 ページ)
Appleが2015年9月9日(米国時間)に発表した「新型Apple TV」。iFixitが既に分解し、その様子を公開した。搭載部品を中心に見ていこう。
リモコンにはSTMのMCUとTIのDSP
次に、リモコンの基板を見ていこう。
赤く囲ったデバイスが、ST Microelectronicsの「STM32L 151QD」。低消費電力を特長にするARM Coretex-M3ベースのマイコンだ。タッチスクリーンコントローラには、iPhone 5sやiPad Airと同様にBroadcomのBCM5976C1KUB6Gが採用された(オレンジの部分)。
その他、リモコンの基板に搭載されていたデバイスは次の通り。
- 黄色:Qualcommが買収したCSRのBluetooth用無線チップ「CSR1010」
- Texas InstrumentsのDSP「TMS320C55」
- ST Microelectronicsの「AS5C Y523」
- InvenSenseの3軸ジャイロセンサー「ITG-3600」
- 「TI 49C37GI」
- 「TI 55CHL6I」
なお、充電式となったリモコンのバッテリー容量は、410mAhだった。
修理はしやすそう
iFixitは、新型Apple TVの修理のしやすさについて、10段階中「8」と評価している(10が最も修理しやすい)。
新型Apple TVの分解の詳細は、iFixitのWebサイトに掲載されている。
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