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映像にスマホをかざして情報取得、富士通が展示:新しいサービスの登場に期待(2/2 ページ)
富士通は「CEATEC JAPAN 2015」で、映像とスマート端末を使った新しい情報配信サービスなどを紹介した。映像にスマートフォンをかざすと、その映像に関連する情報を取得できるというもので、さまざまな新しいサービスの登場につながりそうだ。
LEDの光に情報を埋め込む
富士通は、LED照明から発せられる光にIDを埋め込む技術「FlowSign Light」も参考展示した。FlowSign Videoと同様に、光のRGBの周波数を変えることでIDを作り出している。そのIDには、リンク情報などをあらかじめひも付け、クラウド上で登録しておく。IDを埋め込んだ光を対象物に照射しておくと、専用アプリを起動したスマートフォンなどをその対象物にかざした時に、ひも付けられている情報を入手できるようになっている。
例えば、LED照明に照らされている絵画に、その解説をひも付けたり、ライトアップされている歴史的建造物に説明をひも付けたり、といった用途を想定している。
富士通は、2015年度内にFlowSign Lightのサービスを商品化することを目指している。
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