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指先で文字を自動的に認識? CEATECでデモ展示「2020年までに実現したい」(2/2 ページ)

大阪府立大学や東北大学、九州大学、慶應義塾大学などが研究開発を進める「Reading-Life Log」プロジェクトは、2015年10月7日〜10日に開催された「CEATEC JAPAN 2015」で、指先で文字を読む技術を応用したデモを行った。本記事では、そのデモの様子を紹介する。

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目が不自由な方や失読症の方に向けて

 次は処方箋の情報から薬をカメラで認識させる。デモでは、処方箋に記載されている薬と、記載されていない薬の2つを認識させ、ディスプレイ上に正しく文字情報が処理されている様子を見せてくれた。人為的なミスを起こさないために、ダブルチェックを行っている従来の調剤に対して、本システムで1人でも正確に調剤を行うことができるという。

処方箋に記載されている薬と、記載されていない薬の2つを認識させている (クリックで拡大)

処方箋に記載されていない薬には赤色でバツ印がついている (クリックで表示)

 Reading-Life Logプロジェクトは今回、薬剤師を補助するシステムのデモを行ったが、最終的な目標は、「目が不自由な方や失読症*)の方にでも指先で読み取った文字を記録し、音声が聞こえるようにしたい」と語る。また、たくさんの外国人が日本に訪れる2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催までに実現したいとしている。

*)視覚や発声器官に異常がないのに、文字を理解することができない状態

CEATEC JAPAN 2015(CEATEC 2015)

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