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エプソン、秋田にプリントヘッド新工場建設へ:インクジェットプリンタ好調で
セイコーエプソンは2015年10月21日、インクジェットプリンタ用ヘッドの生産能力増強を目指し、総額約34億円を投じて、秋田エプソン(秋田県湯沢市)に新工場を建設すると発表した。
総額34億円投資し、生産規模を3倍に
セイコーエプソンは2015年10月21日、インクジェットプリンタ用ヘッドの生産能力増強を目指し、総額約34億円を投じて、秋田エプソン(秋田県湯沢市)に新工場を建設すると発表した。2015年11月に着工し、2016年秋の稼働を予定する。その後、順次生産規模を拡大させ、「将来的には、秋田エプソンにおけるインクジェットプリンタ用ヘッドの生産能力を約3倍に向上させる予定」(セイコーエプソン)とする。
新工場で生産するのは、大容量インクタンク搭載プリンタやビジネスインクジェットプリンタのコアデバイスとなるマイクロピエゾ技術を用いたインクジェットヘッドで、組み立てまで実施する。
セイコーエプソンでは、大容量インクタンク搭載プリンタは新興国などの印刷に対する低コスト化要求を背景に、2015年3月期の販売数量が前年比40%増になるなど好調で、今後も需要が伸びるという。さらに、高画質、高速性が求められるビジネスインクジェットプリンタも、レーザープリンタよりも低コスト、低消費電力という特長から、「需要は年々高まっている」としている。こうしたインクジェットプリンタ需要の高まりに対応するため、今回の新工場建設を決定した。
新工場は、建築面積4614m2、延床面積1万528m2となる予定。新規稼働に伴い、30人以上の新規雇用が発生するという。
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