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サンディスクが単価1ドル/GB以下の「InfiniFlash」:フラッシュストレージの価格破壊に挑戦!(3/3 ページ)
サンディスク(SanDisk)は、エンタープライズ向けオールフラッシュストレージプラットフォーム「InfiniFlash」について、日本市場でも2015年11月中旬より供給を始める。3Uサイズの筐体で最大容量512TB(テラバイト)を可能にするとともに、ギガバイト単価を1米ドル以下にするなど低コストを実現した。
日本だけでも1000億円市場に?
最後に、奥村氏が日本市場における営業戦略について述べた。日本におけるオールフラッシュアレイの市場規模は2015年に50億円程度とみられている。これが2022年に向けて年平均成長率52%増と大幅な伸びが見込まれ、1000億円以上の市場規模に達する見通しである。
こうした中で、「世界的に取り組むコンテンツリポジトリやビッグデータ分析、メディアサービスの3分野に、日本ではHPC分野も加え、4つの分野にフォーカスしていく」と、奥村氏は語る。特に、「InfiniFlash+GPFSスケールアウト」や「InfiniFlash+Oracleデータベース」などを提案していくことで、HDDアレイからの置き換えを狙っていく方針である。
日本市場で本格的にエンタープライズ事業を展開していくために、顧客に対する支援体制も整えた。その一環として“ロジスティックスセンター”を全国129か所に設けた。これにより、最短だと90分以内で保守部材を供給することが可能となった。また、SDSベンダーとのアライアンスや、SI業者を含めたエコシステムの拡充なども図った。
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