Western Digital、SanDiskを190億ドルで買収:身売り話に急展開
“身売り話”が浮上していたSanDiskを、米Western Digitalが買収する。買収総額は約190億米ドル(約2兆2800億円)。
HDDメーカーの米Western Digitalは10月21日(現地時間)、NAND型フラッシュメモリを手掛けるSanDiskを買収することで合意したと発表した(参考)。買収総額は約190億米ドル(約2兆2800億円)で、取引は2016年第3四半期(7〜9月)に完了する予定だ。買収に関しては、両社の取締役会から既に承認を得ているという。買収完了後、SanDiskのCEO兼プレジデントであるSanjay Mehrotra氏は、Western Digitalの取締役に就任する予定だ。
米Bloombergは2015年10月13日(現地時間)に、SanDiskが競合企業に売却を検討していると報道していた*1)。一方でSanDiskは同年10月21日に、東芝とともに、「3次元NANDフラッシュ(3D NAND)専用製造棟の一部が完成し、同製造棟への設備投資を共同実施することで正式契約を締結した」と発表したばかりである*2)。Western Digitalのプレスリリースによれば、東芝とのジョイントベンチャーは、買収完了後も継続するという。
*1)関連記事:SanDiskが身売り検討か
*2)関連記事:東芝、3D NANDメモリ専用製造棟の一部が完成
今回の買収により、Western Digitalは、HDD、SSD、データセンター向けストレージ、NANDフラッシュという製品ラインアップを持つことになる。両社ともに研究開発には注力していて、2社の特許は合計で1万5000件以上になる。
なお、Western Digitalに関しては、中国半導体メーカーTsinghua Unigroupの関連会社であるUnisplendorが、Western Digitalの株式の15%を37億7500万米ドルで取得することで合意している。
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