検索
連載

IV族レーザーと高密度3D NAND技術福田昭のデバイス通信 IEDM 2015プレビュー(2)(2/2 ページ)

今回は、「IEDM 2015」で開催される予定のセッションから、セッション2と3を紹介する。セッション2では、IV族元素でレーザーを試作した研究成果や、GeのナノワイヤでCMOS回路を試作した研究成果が発表される。セッション3では、主にメモリ技術がテーマとなる。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena
前のページへ |       

3D NANDフラッシュの密度を2倍〜4倍に高める

 続いてセッション3を概観する。「メモリ技術」をメインテーマとするいくつかのセッションの中で、「相変化メモリとフラッシュ」をサブテーマとする。

 このセッションの注目講演は、記憶密度を従来の2倍〜4倍に高められる3D NANDフラッシュメモリ技術である。台湾Macronix Internationalの研究成果だ(講演番号3.2)。

 従来の3D NANDフラッシュメモリ技術では、細長い円筒状のチャンネルの側壁をぐるりと囲む形でゲートが配置されていた。このため、セルトランジスタの水平方向の面積が大きくなっていた。Macronixが開発した技術では、チャンネルの形状を細長い板状に変えており、板の片側の側壁だけにゲートを配置した。セルトランジスタの水平方向の面積が減少し、記憶密度が高まる。試作したメモリセルアレイでは、1万回の書き換え寿命を得ているという。

セッション3の講演一覧
セッション3の講演一覧2
セッション3の講演一覧(クリックで拡大)

次回に続く

⇒「福田昭のデバイス通信」バックナンバー一覧

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

前のページへ |       
ページトップに戻る