入手困難品の在庫調査を継続する無償サービス:月1回、定期的に報告
コアスタッフは2015年11月5日、「入手困難品 継続調査サービス」を開始したと発表した。入手困難な半導体/電子部品の市場在庫を調査し、ユーザーに定期的に報告するサービスで、無料で提供する。
コアスタッフ、11月5日から提供開始
半導体、電子部品のオンラインショップ「ザイコストアドットコム」を運営する商社であるコアスタッフは2015年11月5日、「入手困難品 継続調査サービス」を開始したと発表した。月に1回のペースで、入手困難な半導体/電子部品の市場在庫を調査し、ユーザーに報告する内容で、無料でサービス提供する。
入手困難品とは、メーカーや販売代理店から調達できなくなった半導体/電子部品で、ユーザー側で市場在庫を調査しても見つからなかったものを指す。このほど開始した入手困難品 継続調査サービスは、ユーザーから入手困難品の調査依頼を受けると、コアスタッフが市場在庫を調査し、月に1回のペースで調査報告を行うサービス。調査は、ユーザーから終了の連絡がない限り、継続するという。
報告内容は、単価、数量、納期、製品ランクなど通常の見積もり回答と同内容。購入する場合は、コアスタッフが調達、検査を実施し、出荷する。
コアスタッフでは、「入手困難品のため、在庫が見つかった場合には、成約に至る可能性が高いため、調査サービス自体は無償に設定した」とし、調査自体に費用は掛からない。
代替品の提案なども
市場在庫が見つからなかった場合には、代替品の提案や、正規特約店契約を結んでいる米Rochester Electronicsが持つメーカーオリジナルウェハーによる継続生産サービスの提案などを行うとしている。
なお、コアスタッフでは当面、入手困難品 継続調査サービスを通じて月間50件程度の受注獲得を目指すとしている。
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