256Mb NORフラッシュ、セクタサイズを4KBに統一:コード実行とデータ保存の効率と柔軟性を向上
サイプレス セミコンダクタは、セクタサイズ(最小記録単位)を4Kバイト(4KB)に統一した、クワッドSPI(Serial Peripheral Interface)搭載の256MビットNOR型フラッシュメモリを発表した。ビデオゲーム機器やADAS(先進運転支援システム)、車載計器クラスタなどの用途に向ける。
サイプレス セミコンダクタは2015年11月、FL-Lファミリとして、セクタサイズ(最小記録単位)を4Kバイトに統一したクワッドSPI(Serial Peripheral Interface)搭載の256MビットNOR型フラッシュメモリを発表した。ビデオゲーム機器やADAS(先進運転支援システム)、車載計器クラスタ、ネットワーク機器などの用途に向ける。
新製品は、セクタサイズを4Kバイトに統一することで、プログラムコードの実行とパラメータデータの保存を効率よく行うことができる。メモリインタフェースは66MHzのDDRモードに対応しており、読み出し時のデータ転送速度は66Mバイト/秒と高速である。また、256バイトのプログラム実行を0.30ミリ秒で行い、1セクタの消去を50ミリ秒で行うことにより、データの高速書き込みを可能としている。
この他、少ない待機電流に加えて、電力消費を抑えるディープパワーダウンモードをサポートすることで、電池の利用時間を長くすることができる。動作温度範囲は−40〜125℃と広く、車載品質規格「AEC-Q100」の認証も取得している。
パッケージは24端子BGA、16端子SOIC及び8端子WSONを用意している。これらのパッケージ製品はすでにサンプル出荷を始めている。量産出荷は2016年第1四半期(1〜3月)の予定である。
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