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スマホの次なるフロンティアは“マイク”「Mobile World Congress(MWC) 2016」(3/3 ページ)

「Mobile World Congress(MWC) 2016」では、スマートフォンで追求する機能について、次なる傾向が垣間見えた。録音性能、つまりはマイクだ。

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ウエハーに注力した販売戦略

 Infineonは周知の通り、MEMSマイク用チップをウエハーで提供するという戦略を展開してきた。

 米調査会社のIHS Technologyによると、Infineonはシリコンウエハーとアプリケーション専用のICチップを開発し、それを既存のエレクトレットコンデンサーマイクロフォン(ECM)メーカーに向けて販売しているという。ECMメーカーは、そのチップをMEMSマイクに組み込み、それぞれのブランド名で販売する。IHS Technologyは、InfineonのMEMSダイを使用しているメーカーとして、AAC TechnologiesやGoertek、ホシデン、BSEなどを挙げる。

 Infineonは、ウエハーだけを販売する戦略により、世界市場の幅広い分野においてシェアを獲得することに成功したのだ。

 Vesperも同様に、ウエハーに注力した戦略を展開する。同社のウエハーは、GLOBALFOUNDRIESがシンガポールにおいて製造を手掛け、AAC Technoogiesに向けて出荷されるという。


Vesper CEOのMatt Crowley氏(左)と、AAC Technologiesのゼネラルマネジャー兼R&D部門のバイスプレジデントを務めるRoger Tay氏

【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】

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