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日立、液晶製造装置事業を売却へ2016年7月1日付で

日立製作所は2016年7月1日付で、液晶パネル製造装置事業をファンド運営会社に譲渡する。

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 日立製作所は2016年3月11日、液晶パネル製造装置事業をファンド運営会社ポラリス・キャピタル・グループ(以下、ポラリス)に売却すると発表した。

 日立が売却する事業は、液晶パネル製造装置、有機ELパネル製造装置、実装/マイクロボール関連製造装置などの開発、設計、製造、販売、アフターサービス事業。これまで、微細塗布技術や高度貼り合わせ技術をコア技術として展開し「高いシェアを獲得してきた」(日立)。だが、「さらなるシェアの拡大や安定的な収益の確保、コア技術の活用やパートナーリングを通じた新事業創出を図っていくためには、より一層のスピーディーな運営が可能な事業体制の構築や経営効率の向上が必要」と売却を決定した。

 日立は、同年7月1日付で売却対象の事業を分社し、新会社を設立。同時に、新会社の株式の大半をポラリスに譲渡する。新会社の社名などは未定。

LCOS製造向けなどの新事業を見込む

 ポラリスは「(取得事業は)業界におけるトッププレーヤーとして、アジアを中心とした大手液晶パネルメーカーや大手半導体メーカーとの信頼関係を築き上げている。既存事業に加え、新規事業展開として、将来において市場拡大が見込まれるLCOS(Liquid Crystal On Silicon)/スマートウィンドウ製造向けのODF(One Drop Fill)応用プロセスや、OLED関連を中心とした幅広いアプリケーションに展開が可能な薄膜塗布システム事業など、さらなる成長ポテンシャルを有していると考えている」とコメントしている。

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