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GoogleがIBM「POWER」サーバに移行へ「POWER9」搭載サーバを開発中(3/3 ページ)

Googleは、同社の大規模なデータセンターのサーバを、Intelのx86からIBMの「POWER」に移行すべく、準備を進めているという。ARMサーバへの移行も想定されているが、可能性としては低いようだ。

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インターコネクトについては明らかにされず

 POWER9に搭載される新しいアクセラレータインターコネクトについては、今のところ何も明らかにされていない。NVIDIAのNVLink 2.0と同様に、最大25Gビット/秒で動作可能だとされているが、それがコヒーレントなのか、または基本的にCAPI 2.0になるのかどうかは不明だ。


IBMが2020年以降に正式発表する予定としている「POWER10」のアーキテクチャ(クリックで拡大)

 IBMがCAPIを開発した背景には、トランスポート層に負荷をかけることなく、PCI Expressよりも高速なインタフェースを実現する必要があったという理由がある。McCredie氏は、EE Timesとの短いインタビューの中で、「新しいインターコネクトは、他の全てのインタフェースと同様に、帯域幅を拡大したりレイテンシを低減することが可能な拡張機能の実現に焦点を当てていく」と述べるにとどまっている。

 McCredie氏は、「POWER9は、業界で初めてPCI Gen 4対応のI/Oを実現したプロセッサとなる。われわれは、PCI技術の標準化団体『PCI-SIG(PCI Special Interest Group)』の外に出て、間もなくテープアウトできる状態にある」と述べる。ただし、Gen 4規格に関しては、技術的な理由から、2016年末までに策定することは難しいようだ。

 IBMは2年間にわたり、IBM POWERアーキテクチャの開発に取り組んできたが、今のところIBMのロゴが付けられていないサーバ設計は6件程度しか実現できていない。またIBMは、6社との間でCAPIインターコネクトに関するパートナー契約を締結していて、現在は約20種類のボードが出荷されているという。

 McCredie氏は、OpenPOWER Summit 2016で行った講演の中で、「マイクロプロセッサ設計は、膨大なコストと時間を要する上に、非常に難しい。バス周辺はさまざまなイノベーションに満ちているため、バス開発の方がマイクロプロセッサ開発よりも影響力が大きい」と述べている。

【翻訳:田中留美、編集:EE Times Japan】

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