ニュース
シャープ、「世界初」8K放送受信機を開発:NHK技研公開2016で展示へ
シャープは2016年5月25日、8K(スーパーハイビジョン)放送の受信機を開発したと発表した。
シャープは2016年5月25日、8K(スーパーハイビジョン)放送を受信できる高度広帯域衛星デジタル放送受信機を開発したと発表した。シャープでは、8K放送対応受信機の開発は「世界初」としている。
開発した受信機は、2016年8月から始まる予定の8K試験放送に対応する専用受信機。シャープの8K映像モニター(型番:LV-85001)と接続することで、フルハイビジョンの16倍の解像度に相当する3300万画素の超高精細映像を表示できる。
4K放送マルチ編成/22.2Chにも対応
4K画質で複数の番組を同時放送するマルチ編成放送受信に対応する他、8K放送の特長の1つである22.2チャンネル音声出力も行える。多彩な表現が行える新たな字幕や、新データ放送といったマルチメディアサービスにも対応している。
シャープでは、開発した受信機を2016年5月26〜29日にNHK技術研究所の「技研公開2016」で展示する予定。また「2018年に予定されている8K実用放送の開始に向けて、8K/次世代放送関連機器の開発に取り組んでいく」(シャープ)との方針。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 東京オリンピックは8Kで見たい! NHK技研が関連技術を続々公開
NHK技術研究所の「技研公開2014」では、スーパーハイビジョン(8K)関連の要素技術が数多く紹介された。東京オリンピックが開催される2020年の本放送開始を目指し、開発が進められている。 - 8K HEVC映像のデコードを1チップで処理可能なLSI
ソシオネクストは、HEVC符号化方式に対応した8K映像のデコードを1チップで処理可能なLSI「SCH801A」を発表した。量産開始は、2016年11月を予定している。 - 5Gで8K映像のリアルタイム伝送に成功
NTTドコモとNokia(ノキア)は、8K映像のリアルタイム5G(第5世代移動通信)無線伝送に「世界で初めて成功した」と発表した。 - 300GHz帯の無線通信技術を開発、伝送速度100Gb/秒
情報通信研究機構(NICT)は、広島大学とパナソニックと共同で、テラヘルツ波(300GHz帯)を用いた、伝送速度100Gビット/秒を超えるデジタル情報の無線伝送を可能にする技術の開発に成功したと発表した。NICTによると、同技術の実現は「世界で初めて」という。